レスベラトロールを多く含むブドウ
レスベラトロールを多く含む食品のトップといえばブドウです。ブドウは昔から漢方で滋養強壮や疲労回復、冷え性、貧血などに効果があるとされてきた果実です。なかでもレスベラトロールは果皮や葉、茎に多く含まれており、ワインであれば、皮や種も一緒に搾る赤ワインに多く含まれています。
ワインによってレスベラトロール含有量に差
また、同じ赤ワインでも、1リットル中に含まれるレスベラトロール量は、ワインによって0.2~5.8㎎と大きく差があるのです。
ボルドーやローヌなど南仏産の赤ワインは、とくにレスベラトロールの含有量が多いようです。ファイトアレキシン※であるレスベラトロールは、厳しい環境で育てられたブドウほど多くが含まれています。また、ワインの品種では、ピノ・ノワール、ネオビロ、メルローなどに多く含まれている傾向があります。
長寿遺伝子の活性化が認められているレスベラトロールは
なお、レスベラトロールは、類似構造を持ついくつかの成分に分類することができます。そのうち長寿遺伝子の活性化が認められているのはおもに「トランスレスベラトロール」と「ビニフェリン」です。老化の抑制や若返り効果で注目されるこれらの成分は、ブドウ由来のレスベラトロールに多く含まれていることがわかっています。
※ファイトアレキシン(phytoalexin)
植物が病原菌の侵入に対して生体防御機能が働き、新たに作り出す抗菌性化合物。
栄養書庫発行 : 『Nutrient Library-1 レスベラトロールの秘密 ブックレット版』より