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栄養書庫 NUTRIENT LIBRARY

寿命は延びるのか

DNAイメージ

サーチュイン活性を高める

サーチュイン遺伝子は活性化するとサーチュインという酵素をつくります。その酵素の働きが老化抑制の作用をもたらすと考えられています。サーチュインの発現量を増やす動物実験では老化制御を示唆する結果が数多く報告されており、ヒトを対象とした臨床試験も進められています。

サーチュイン強化マウスは若さを保つ

サーチュインのひとつであるSIRT1の働きを知るために、ワシントン大学の今井眞一郎教授のチームは遺伝子改変マウスで実験を行なっています。

脳の視床下部でSIRT1の発現を高める遺伝子操作をほどこされたマウスは老化による症状や病気の発症時期が遅くなり、メスでは16.4%、オスでは9.1%健康寿命が伸びました。

健康寿命が伸びる可能性

この実験は、脳において特異的にSIRT1の活性を上昇させるというもので、NMN投与によるものではありません。しかし、SIRT1の活性化によって得られたと思われるその結果は、NMNが持つ大きな可能性を示唆しました。

SIRT1をはじめとするサーチュインが働くためには、NADを必要とします。
NAD濃度は高いほど多くのサーチュインが活性化し、より高い作用を発揮できると考えられます。そして、NMNの摂取はNADの増加につながることがわかっています。加齢によって減少したNADを増やすNMNが、アンチエイジングのカギになることは間違いありません。

ヒトへの臨床試験(糖尿病予備群で肥満の中高年者を対象にNMNを投与)では、マウスと違って寿命が長いので、代謝や心臓・血管の状態に関係する検査数値の変化が抗老化効果を見る指標になります。最大寿命が伸びるかどうかはマウスでもわかっていませんが、健康寿命を伸ばす可能性はあると予想されています。今後の結果報告が待たれます。

マウスの生存率

脳でSIRT1が活性化すると、視床下部がコントロールセンターとなっていろいろな臓器や骨格筋、脂肪組織の機能が回復し、身体活動量や代謝が上がります。その効果は17~18月齢のマウス(ヒトの50~60代に相当)に顕著に反映されました。
マウスにおける16%の健康寿命の延長はヒトの13~14年、9%は7~8年に相当します。日本人の健康寿命と平均寿命の差は、女性で12.07年、男性で8.73年。ヒトの脳でSIRT1の機能を高めることができれば、健康寿命と平均寿命との差を最小限にできる可能性があります。

栄養書庫発行 : 『Nutrient Library-33 NMNの秘密』より

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