よくわかる健康サイエンス-8 セノリティクス老いなき世界への扉
■栄養書庫編集部/著
■真弓 絵里子 医学博士 (医療法人美健会 ルネスクリニック東京・日本橋)/インタビュー
■A5変形 オールカラー28ページ
■価格 550円(税込)
■発行日 2024年12月1日
■よくわかる健康サイエンスシリーズ
セノリティクス 老いなき世界への扉
Senolytics: The Gateway to an Ageless World
セノリティクス(senolytics)とは、老化(senescence)と対抗(lytics)を組み合わせた言葉で、老化を病気としてとらえ、老化細胞を除去することで老化を治療するという科学的なアプローチのこと。
基本的には老化細胞の除去に特化した技術を指す用語ですが、この冊子では最新の抗加齢技術全般を紹介し、広く「老いなき世界」の可能性を解き明かします。
そもそも、不老不死を求める人類の歴史は、古代から現代に至るまでさまざまな形で刻まれてきました。
古くは秦の始皇帝(紀元前3世紀ごろ)の仙薬(不老不死の霊薬)探求に始まり、古代メソポタミアの永遠の命を求める英雄の物語や、さらに中世錬金術師の時代を経て、ようやく老化のメカニズムが科学的に解明されるようになったのが20世紀半ばです。
21世紀に入り老化の研究は飛躍的に進みました。
そして、遺伝子工学や幹細胞治療により老化細胞を除去するというセノリティクスが誕生。老化細胞を除去することによって、組織の病気を回復し、寿命を延ばす可能性があると期待されています。
では、人類の見果てぬ夢、不老不死、若返りは、実際どこまで実現可能なのでしょうか?
そして将来、ひとは老いることのない人生を手に入れることが出来るのでしょうか?
この素朴な疑問を最新の知見を紐解きながら解説していきます。