ヒト幹細胞培養液には500種類以上のタンパク質成分
ヒト幹細胞培養液には、コラーゲンやヒアルロン酸などの組織を構成しているタンパク質や、ほかの細胞と情報をやり取りするサイトカイン(情報伝達物質)など、500種類以上ものタンパク質成分が含まれています。幹細胞以外の細胞を培養してもこれほどたくさんのタンパク質を分泌しないので、幹細胞特有の機能といえます。
そもそも体内にある60兆個もの細胞のうち幹細胞はわずか0.005%の30億個。それが加齢とともにさらに減少して老化を促します。
幹細胞はコピー細胞をつくる
肌の幹細胞は表皮の一番下の基底層と真皮の中にあることがわかっています。表皮の幹細胞は自分と同じコピー細胞をつくり、さらに角化細胞をつくって、その細胞を何層にも積み上げて角質層を形成し、肌のバリア機能を維持しています。真皮の幹細胞もコピー細胞をつくり、さらに線維芽細胞をつくって、コラーゲン、ヒアルロン酸、エラスチンなどの美肌成分を生み出します。
これらの幹細胞が加齢とともに減少すると、新しい肌を生み出す能力が低下し、肌の乾燥、シミ、しわ、たるみなど肌老化が進むのは当然です。
再生美容とは
ヒト幹細胞培養液を用いた再生美容とは、幹細胞を増やし、補い、健康な肌を生み出す能力を高めて肌老化にストップをかけるという、アンチエイジングへの新しいアプローチなのです。
ハリと弾力に関わるコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸は真皮にあり、健康な線維芽細胞が作り出しています。このため赤ちゃんや子どもの肌はお餅のようにふっくらもちもち。
線維芽細胞の活性が悪くなると、コラーゲンやエラスチンも細くなったり切れたりし、ヒアルロン酸も減少するため肌はしぼんだ水風船のようになります。ヒト幹細胞培養液を肌に与えると、線維芽細胞が活性されて新たなタンパク質を増やし、コラーゲンはじめ美肌成分を作るのでハリと弾力も出てきます。
栄養書庫発行 : 『Nutrient Library-25 ヒト幹細胞培養液の美容力』より