平均寿命と健康寿命の差
超高齢化が進む日本では、男性の平均寿命は81.41歳で健康寿命は72.68歳、女性の平均寿命は87.45歳で健康寿命は75.38歳となっています(令和元年)。平均寿命と健康寿命の差(男性8.73年、女性12.06年)は、要介護や寝たきりの状態など日常生活に制限のある期間とされ、要介護となる原因としては、糖尿病や生活習慣病が関連している脳血管障害、認知症、運動機能の低下などが挙げられます。
露地栽培アガリクスの作用
国立長寿医療研究センターなどで行った研究では、動物モデルによって、露地栽培アガリクスの平均寿命の延伸効果の他、加齢に伴う運動機能の低下を抑制する作用が確認されました(図1)。
■平均寿命の延伸と加齢による運動機能の低下抑制(図 1)
加齢研究において重要なモデル生物であるショウジョウバエを用いた試験で、露地栽培アガリクスの平均寿命の延伸作用、加齢に伴う運動機能の低下を抑制する作用が確認された。
出典:国立長寿医療研究センターで実施 第20回日本抗加齢医学会発表資料
さらに至学館大学で行われた実験では、ストレスが原因となる認知機能の低下を抑制する作用が確認されました(図2)。
■ストレス性認知症マウスの認知機能維持・向上(図2)
ストレス性の認知症マウスに12週通常食を与えた群(隔離なし)と、通常食を4週間与えたあと隔離8週の間に通常食を与えた群と、隔離8週の間に露地栽培アガリクス5%を含む食餌を与えた群に分けて行動を比較した。
生活習慣病の改善が示唆
また、順天堂大学医学部で行ったヒト臨床試験では、露地栽培アガリクスの摂取で総コレステロール、中性脂肪、血糖値の低下が見られ、露地栽培アガリクスによる糖尿病や生活習慣病の改善が示唆されました(表1)。
■糖尿病・肥満データの改善(表1)
BMI23以上の血糖値が高めの半健常人12名に、露地栽培アガリクスを1日3g、3か月摂取させ、体重・体脂肪率・BMI・血液検査値などの推移を調べたところ、改善傾向および有意な効果が確認された。
健康寿命の延伸が期待
これらの結果から、露地栽培アガリクス摂取は平均寿命の延伸の他、要介護・寝たきりの原因となる運動機能低下、認知症、糖尿病、生活習慣病を予防・改善し、健康寿命の延伸が期待されます。
➡糖尿病、生活習慣病の予防・改善により、平均寿命、健康寿命の延伸が期待
栄養書庫発行 : 『栄養書庫フォーカス-5 奇跡の成分 露地栽培アガリクス』より