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栄養書庫 NUTRIENT LIBRARY

フィトンチッドは生活習慣病予防の鍵

ストレスが原因といわれている生活習慣病

高度に情報化された都市型の生活を送る私たち現代人は、常に過剰なストレスのリスクにさらされています。ストレスにより高度の負荷がかかると、生体内のバランスを保つことができなくなり、心身に様々なトラブルを招きます。
例えば、生活習慣病である「高血圧」「心筋梗塞」「糖尿病」「胃潰瘍」等の80%はストレスが原因といわれています。

森林浴

フィトンチッド効果とは

フィトンチッドにはストレスを緩和させる働きがあります。森を歩き、深呼吸をし、フィトンチッドを全身に浴びるだけで、コルチゾールやノルアドレナリンといった唾液中に含まれている代表的なストレスホルモンが減少することが、森林部と都市部との比較実験で明らかになりました。
フィトンチッド効果によってストレスの源泉である交感神経の活動が抑制され、副交感神経の働きが優位になって心身がリラックス状態になるというメカニズムです。

森林浴の後に得られるもの

これにより、血漿中アドレナリン濃度、血漿中コルチゾール濃度を低下させることにつながります。そして結果的に血圧や脈拍数も、都市部に比べて森林部での方が低下・リラックスした状態を保てるという相乗効果が得られるというわけです。高齢者の方々(19名)を対象にした実験では、森林浴の後には明らかに血圧が下がりストレスが緩和されたという報告もあります。

リラクゼーション効果をもたらせるフィトンチッドは、生活習慣病予防の鍵。
森林浴で、あるいはフィトンチッドを用いた様々な商品を活用し、日ごろから心身をリフレッシュすることが大切です。

フィトンチッドグラフ

森林浴とNK細胞の活性化

1982年、林野庁によって提唱されて以降、森林浴については予防医学上の重要性が認められ、様々な効能が明らかにされています。重要なヒトの免疫反応であるNK(ナチュラルキラー)細胞活性化もそのひとつ。
NK細胞が元気であれば(NK活性の状態)悪性の細胞を攻撃・撃退してくれるのですが、
これが不活性の状態だと健康体の人でも1日に約5,000個が発生するといわれるがん細胞を消去しきれず、発症のリスクが高まる傾向があると言われています。

森林浴におけるNK活性の調査

2006年から2007年にかけて、日本医科大学大学院医学研究科の李卿博士らにより、森林浴におけるNK活性について調査が実施されました。健常な中年男性(12名)及び健常な女性(13名)が森林環境に滞在(2泊3日)、それぞれ3カ所の森林遊歩道を散策した前後に、免疫学指標などを測定しました。
その結果、森林浴におけるNK細胞数並びにNK細胞内の抗ガンタンパク質が増加。1日で27%、2日目で53%、NK活性が増強されました。さらに、この活性などの増強効果は、1カ月程度持続することも明らかにされました。
森林のフィトンチッド、森林浴によるリラックス効果がNK活性を増進し、その働きはがん予防にも期待されています。

森林浴グラフ

生活の質(QOL)を上げるための新しい健康習慣

このほかにも、森林浴とフィトンチッドには、まだ解明されていない働きがたくさんあります。今後も地球全体で都市化が進むほど、環境にとっても、人々の生活の質(QOL)の向上にとっても、その重要性はますます高まるばかり。
森の癒しの力を少しでも生活に取り込む、そんな健康習慣が新しい常識になる時代が、やって来るかもしれません。

栄養書庫発行 : 『Nutrient Library-18 フィトンチッドの秘密Ver.2』より

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