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栄養書庫 NUTRIENT LIBRARY

わさびには健康に良い成分が必ずあると信じて

金印株式会社 開発本部 名古屋研究所
奥西 勲 課長

奥西勲氏

本わさびの根茎の機能性素材「ワサビスルフィニル®」

昭和4年創業以来、わさび商品のパイオニア企業である金印は、その機能性に関する研究にも力を入れています。各大学や企業にも協力いただき、「わさびには健康に良い成分が必ずある」と信じて探求を続けました。そしてようやくめぐり合えたのが、さまざまな健康作用を合わせ持つ成分「6-メチルスルフィニルヘキシルイソチオシアネート(6-MSITC)」でした。
6-MSITCは、主に本わさびの根茎に含まれる成分ですが、その含有量はきわめて少なく、せっかくの健康成分を利用するのは難しいものでした。そこで、特許製法を開発し、6-MSITCの利用度を高めた「ワサビスルフィニル®」を開発しました。

6-MSITCの健康パワー

「6- MSITC」には、多くの機能性があり、解毒作用、抗酸化作用、血流改善作用、がん細胞転移抑制作用、糖尿病合併症予防作用、花粉症軽減効果、炎症抑制作用、膝関節痛抑制作用、美肌効果などが解明されています。最も新しい研究では、育毛効果や認知症予防効果も明らかになっています。
ところが、常温保存が可能なチューブタイプわさびの場合には、原料の本わさびに西洋わさびを配合したものも多く、長期保存のための副原料などが多く含まれます。ですから、残念ながら健康成分「6-MSITC」をほとんど摂ることはできず、せっかくの機能性も期待はできません。

「ワサビフラボン™」と「ワサビチオヘキシル®」

また、今までほとんど利用されることがなかった「本わさび葉」に注目し、開発したのが「ワサビフラボン™」です。主成分は、わさびの葉に含まれる10数種類のフラボノイドのひとつ「イソサポナリン」で、これには肌細胞のコラーゲン産生促進作用があり、多くの美肌効果がもたらされることが明らかになりました。
「ワサビチオヘキシル®」の成分6-メチルチオヘキシルイソチオシアネート(6-MTITIC)は、わさび特有の爽やかで清々しい香り成分〝グリーンノート〟から発見されました。これには、くしゃみなどの原因となるヒスタミンの放出を有意に抑制する働きが認められています。
そのほかにも、わさびには、まだまだ大きな可能性があります。私たちは、これからも産学共同で新しい効能や機能性について、追及し続けます。

たくさんのわさび

奥西 勲(おくにし いさお)

金印株式会社 開発本部 名古屋研究所 課長

1995年名古屋大学大学院理学研究科修士。調味料メーカーを経て、1998年金印株式会社入社。現在、同社名古屋研究所勤務。わさびの機能性研究を進め、研究成果を生かしたサプリメントや化粧品の開発も手がける。

栄養書庫発行 : 『Nutrient Library-9 わさびの健康・美容力』より

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