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ミトコンドリア活性化による免疫力の強化

昭和大学医学部 内科学講座 臨床感染症学部門 客員教授

二木 芳人 医学博士

二木芳人 医学博士

感染症と免疫力

私の専門は感染症学ですが、もともとは呼吸器内科の臨床医です。感染症学の領域には免疫も含まれており、ミトコンドリアが感染免疫を担う重要な役割を果たしていることは基本的な知識です。ミトコンドリアの活性が加齢も含む様々な要因で低下していくと当然、基本的な免疫力も低下して、細菌やウイルスに対して戦う力、抵抗力が落ち、感染を起こしやすくなります。
私はたくさんの感染症の患者さんを診てきましたが、菌やウイルスに対して薬剤で感染を抑え込んでも、もともとの免疫力や抵抗力がしっかりしていないと、その後も感染を繰り返します。2回目、3回目と感染の度にどんどん状態が悪化し、より重症化しやすくなります。さらにいろいろな後遺症も残ってしまいます。
パンデミックとなっている新型コロナウイルス(COVID-19)については、もともとワクチンそのもので抑え込むわけではなく、感染を抑制して時間を稼ぎ、その間に有効な治療薬や治療法を開発するのですが、十分な抑制ができていない現状があります。最終的にウイルスに勝つためには国や地域で集団免疫※が成立する必要があるのですが、COVID-19は短期間に変異を繰り返すため、集団免疫の形成が難しいのです。

ミトコンドリアを活性化して細胞の機能を向上

つまりワクチンなどで特定のウイルスに対する抗体を作る免疫より、もっと根本的に免疫力そのものを底上げすることが必要なのです。ミトコンドリアを活性化して細胞の機能が向上すれば、免疫力が強化されて自己防御が可能になってきます。若い人は免疫が整っていて感染を起こしにくく、感染しても
重症化しにくいですが、40~50代からはミトコンドリアに限らず様々な免疫の要素が目に見えて低下し始め、60~70代になればさらに低くなります。 
これは自然の摂理として今までは諦めていたところです。しかし最近の科学の知見によって、失ったものを取り戻せる、あるいは失う速度を抑えることができる方法が分かってきました。科学的に裏付けられた成分を使って、老化や感染と戦えるようになってきたことは感染症予防の観点からも正しい方向
だと思っています。

※集団免疫: 特定の感染症に対して集団を構成する人の大部分が免疫を持つことで生じる保護効果。多数の人々が免疫を持つことで感染が収まり収束に向かう。

ミトコンドリア

二木 芳人(にき よしひと)

昭和大学医学部 内科学講座 臨床感染症学部門 客員教授


川崎医科大学卒業、同大学呼吸器内科入局後、米国Minnesota大学留学。1983年川崎医科大学呼吸器内科講師。1988~1990年米国NewYorkMemorialSloan-KetteringCancerCenter留学、川崎医科大学呼吸器内科講師。2006年倉敷第一病院呼吸器センター副センター長、2017年昭和大学医学部臨床感染症学部門特任教授。2020年に同大学医学部および大学病院を退職し、現座は客員教授を務める。感染症研究の第一人者として、新型コロナウイルスのパンデミック以降、TVや新聞、雑誌でコメントを多数発表している。

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