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LPS研究が示す肌と代謝への可能性

頬に手をそえる

内側から肌を育てる作用

LPSは、肌の内側に存在する免疫細胞や線維芽細胞に働きかけ、皮膚の自然治癒力を高める「肌育成分」として注目されています。
慶應義塾大学の研究では、LPSを配合した外用剤の使用により表皮の厚みが増し、角層構造が整うことが報告されており、LPSが「内側から肌を育てる」作用を持つことが示唆されています。

創傷治癒メカニズム

自然免疫制御技術研究組合を中心とする研究グループの検討では、LPSを配合した外用クリームの使用により、創傷部位の回復が早まり、皮膚再生が促進されることが報告されています。これは、LPSがマクロファージや線維芽細胞を通じて成長因子の産生促進、血流改善、コラーゲン線維の再構築などを引き起こしたと考えられ、この「創傷治癒メカニズム」は美容領域にも応用可能と検討されます。こうした作用は、ダメージを受けた皮膚を若々しい状態へと近づける可能性が示唆されています(図1)。

脂肪組織とエネルギー代謝にも関与

また LPSは、脂肪組織とエネルギー代謝にも関与します。脂肪細胞および脂肪組織内マクロファージに作用して、脂肪分解や脂肪酸のβ酸化、ミトコンドリアでのエネルギー消費を促すシグナル(UCPやアディポネクチンなど)を高めることが示唆されています。さらに、脂肪組織内の慢性的な炎症を和らげ、インスリン感受性を保つことで、余分な脂肪が蓄積しにくい環境づくりをサポートします。その結果、基礎代謝の低下を防ぎ、体の内側から「太りにくく、痩せやすい身体づくり」に寄与することが期待されています(図2)。

参考文献:Int J Mol Sci. 2025 Jul 22;26(15):7061. doi: 10.3390/ijms26157061.

■ LPSが肌の代謝に作用し美肌に導く可能性(図1)

皮膚上部にあるランゲルハンス細胞という免疫細胞が、外界からの刺激を感知して防御反応を調節しています。LPSを塗布するとランゲルハンス細胞が適度に活性化され、線維芽細胞へシグナルを送り、コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸などの美肌成分の産生を促進すると考えられています。

LPSの作用

■ LPS摂取による痩身効果の一例(図2)

LPS クリームを用いて背中全体とリンパ周囲を集中的にマッサージした結果、1週間で肩回りと背中のむくみが軽減し、いわゆる「水分肥満」が改善して全体として引き締まった印象になりました。これは、LPSクリームによるマッサージで血流やリンパの流れがスムーズになり、余分な水分が排出されたことで、痩身効果が現れた一例と考えられます。

LPSと痩身

※研究・症例報告として記録された経過写真の一例です

協力:株式会社ル・シェール

栄養書庫発行 : 『よくわかる健康サイエンス-14 自然治癒力と腸』より

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