
マクロファージの活性化が重要な働き
LPSの最も重要な働きは、「マクロファージの活性化」です。マクロファージは、体内のいたるところに常駐している免疫細胞で、外敵を見つけて攻撃する“第一防衛ライン”のリーダー。
しかし、マクロファージは普段は静かに待機しており、外から「危険信号」が届くと活動を開始します。そのスイッチのひとつが、パントエア菌由来LPSなのです。

LPSが入って、免疫ネットワークが動くまで
LPSが体内に入ると、マクロファージの表面にあるTLR4(トール様受容体)に結合し、シグナル伝達経路が作動して「免疫を起動せよ」という指令が出されます。活性化したマクロファージは、細菌・ウイルス・異物の除去に働くだけでなく、“サイトカイン”と呼ばれる情報伝達物質などを放出し、これらが体内の多様な免疫細胞(リンパ球・好中球など)に伝わることで、免疫ネットワーク全体が段階的に動き始めます(図1)。
■ LPS によるマクロファージネットワークの覚醒(図1)

参考文献:Front Immunol. 2025 Mar 31:16:1563484. doi: 10.3389/fimmu.2025.1563484.
栄養書庫発行 : 『よくわかる健康サイエンス-14 自然治癒力と腸』より















