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栄養書庫 NUTRIENT LIBRARY

呼吸器系の健康被害リスクを低減する防カビ効果

森林

カビと健康被害

梅雨の時期やじめじめした室内などで繁殖するカビ。カビの胞子はどんな空間にも漂っているため、少量を吸い込んでもすぐに健康被害が出るわけではありません。
ですが、カビの種類によっては、大量に吸い込むとぜんそくなどの呼吸器系の疾患やアレルギー反応を引き起こすものもあり、アトピー性皮膚炎の原因にもなります。また、カビが付いているものを食べたり、免疫力が落ちている人の場合は感染症になる可能性もあります。

カビの発生場所

カビは、風通しが悪く湿度が高い場所に多く発生します。家の中では台所や浴室などの水回り、押し入れや下駄箱などの収納に発生しやすく、特に台所や浴室は、食べ物のカスや皮脂汚れなどが栄養源となり、カビが繁殖しやすい場所といえます。
カビは微生物の一種で、別名を真菌と言います。糸状の菌糸から栄養分や水分を吸収して伸びていき、成熟した菌糸が胞子を作り、それが空気中を浮遊して新たな場所に根を張ります。

フィトンチッドと抗カビ効果

25℃で1週間培養したカビを濃度10⁷~⁸CFU/mlに調整し、フィトンチッドエキスで抗カビ効果を評価したところ、30分後にクロカビで減少、クロコウジカビで微減しました。このことから、フィトンチッドはある種のカビの増殖を抑える効果が存在していることが判明しました。

クロコウジカビの抗カビ効果
クロカビの抗カビ効果

■フィトンチッドエキスの抗カビ試験

抗カビ試験

乾燥した切り餅を使い、フィトンチッドの抗カビ効果を実験した。
A)フィトンチッドエキス不添加
B)フィトンチッドエキス噴霧(5回)
C)フィトンチッドエキス浸潤(60分間)
1ヶ月放置したところ、明らかな抗カビ作用が確認された。

抗カビ結果

フィトンチッドと防カビ効果

根を張ったカビは、薬剤を用いて拭いたりこすったりと物理的に落とすしかなく、結構手間がかかる作業です。こまめな掃除、換気、湿度を下げることに加えて、フィトンチッドがカビの胞子を抑えることで防カビ効果の可能性が示唆されました。

爽やかイメージ

栄養書庫発行 : 『Nutrient Library-18 フィトンチッドの秘密 Ver.2』より

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