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栄養書庫 NUTRIENT LIBRARY

どこからがフレイル?

片足立ち

フレイルに気づくためのチェックポイント

身体的フレイルは移動能力・筋力・認知機能・栄養状態・バランス能力・持久力・身体活動性・社会性など、複数項目をあわせて評価する場合が多く、次のような評価基準※1が多く用いられています。

●体重減少/6か月間で2~3kg以上の体重減少
ダイエットなど意図的でない場合
●疲労感/理由もないのに疲れたと感じる
●歩行速度の遅延/普段の歩行速度が毎秒1m(1分間に60m)未満
●筋力低下/握力が男性で26㎏未満、女性で18㎏未満
握力の低下は全身の筋力低下を反映するとされる
●活動量の低下/日常的に身体を使う作業や運動をしていない
定期的にスポーツもしていない

上記5項目のうち3項目以上が該当すれば「フレイル」、1または2項目該当する場合は「プレフレイル(フレイルに至らないが前段階)」と評価されます。

精神心理的フレイルと社会的フレイルの基準

他の要素については明確な基準はありませんが、次のように捉えられています。
精神心理的フレイルは、軽度認知障害(MCI)、せん妄、抑うつ・閉じこもりなどを指標とします。MCI は認知機能低下の兆候はあるが日常の生活機能には障害はない状態。
社会的フレイルは、地域社会や人との関係性が希薄化している生活状態像を総称した概念です。評価項目として独居、孤立感、他者とのつながり、社会的役割、信頼と帰属意識、自己統制力などの有無を指標とします。

※1長寿医療研究開発費 平成26年度総括報告書 フレイルの進行に関する要因に関する研究(25-11)国立長寿研究室センター

■厚生労働省による生活機能評価基本チェックリスト

要介護状態に陥る危険性の高い高齢者を対象として、厚生労働省がチェックリストを作成しています。身体的・精神心理的・社会的側面を含んだ総合的なフレイルの評価基準として広く使われています。

生活機能評価基本チェックリスト
厚生労働省 生活機能評価基本チェックリスト

以下のいずれかに該当する場合に介護支援事業の対象の候補となる
・1から20 までの項目のうち10 項目以上該当
・6 から10 までの5 項目のうち3 項目以上該当
・11と12 の2項目両方に該当
・13 から15 までの3項目のうち2項目以上に該当

栄養書庫発行 : 『よくわかる健康サイエンス-2 フレイルってなに?』より

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