ADLとQOL
介護・福祉業界においてADLとQOLはよく使われる言葉の1つです。
ADLとは「Activities of Daily Living」を略した言葉で、日本語では「日常生活動作」と訳されます。食事や入浴、排泄のほか金銭や薬を管理したり、外出先で乗り物を利用したりなどの動作もADLに含まれます。
一方、QOLは「Quality of Life」を略した言葉で、「生活の質」と訳されます。QOLとADLは精神的な満足感や充足感を評価するための概念です。どれだけ人間らしい生活を送り、生きがいを見出しているかを判断するために必要な尺度でもあります。
生活の質(QOL)の重要性
かつては、介護の現場では身体のケアや生活のサポートなどADLが重視されていました。しかし現在はQOLも大事にすることで、被介護者の精神的な充実を図ろうという考えが浸透してきています。
栄養書庫発行 : 『よくわかる健康サイエンス-02 フレイルってなに?』より