
骨を建築に例えると
骨粗しょう症は骨強度が低下し骨折のリスクが高まる病気です。骨を建築に例えると、鉄筋にあたるのがコラーゲン繊維で、組みひものように3本の繊維を撚り合わせた形になっています。コラーゲンは骨の体積あたり50%を占めています。縦のコラーゲン繊維に対し、たんぱく質が横に架橋結合して強度を増しています。この構造にカルシウムがセメント状に結びついて骨を構成しているのです(図1左)。
糖化と骨粗しょう症
しかし、先述のようにコラーゲンは糖化の影響をうけやすく、また隙間を架橋するたんぱく質も糖化物が付着すると、切れやすくなります(図1右)。糖化によって骨粗しょう症のリスクが大幅に高まるのです。
■骨の構造と糖化による影響(図1)


骨粗しょう症はQOLの低下につながる
骨粗しょう症の約80%を占める女性は、更年期をむかえるとホルモンの低下とともに骨密度が急激に下がる傾向があり、大いに注意する必要があります。高齢になってからの骨粗しょう症が関与する大腿骨骨折などは、その後寝たきりになってしまう可能性が高く、QOL(Quality of Life:生活の質)が著しく低下し、その他の病気の発症リスクも高まります。
食生活の見直しと運動の習慣
加齢とともに進行しやすい骨粗しょう症を予防するためには、糖化を招く食生活を改め、コラーゲンの材料となる良質なたんぱく質やミネラルバランスの良い食事を心がけることが大切です。また、ジョギングやウォーキングなどは骨に長軸方向の刺激を与えるため、骨の材料であるカルシウムなどのミネラルを沈着させるのに有効です(図2)。
■骨の材料であるカルシウムなどのミネラルを沈着させる(図2)


栄養書庫発行 : 『よくわかる健康サイエンス-01 抗糖化ってなに?』より















