肥満と病気のリスク
近年の研究では、脂肪細胞自体が病気の発症に関わるいくつかの悪玉因子を出していることが明らかになっています。本来は、太りすぎを改善して適切な状況に保つための機能なのですが、肥満が進行すると、これらの悪玉因子の分泌が過剰になり自分自身の体細胞を傷つけるようになります。つまり、肥満は体細胞が傷ついて炎症を起こしているような状態です。
また、体内にこれらの悪玉因子が増加すると、食欲抑制ホルモンに対する感受性が低下し、過食を招きさらに肥満が進行。そして、インシュリンの働きを悪化させ、糖尿病リスクが高まるのです。
脂肪をキレートして排出する
弘前大学によるマウスの実験により、プロテオグリカンの体重増加抑制、肝脂肪減少作用が明らかにされています。プロテオグリカンは余分な体脂肪分を取り込んで、体外へと排出するという働きがあります。
炎症した細胞を健康に
このほか、プロテオグリカンは抗炎症作用や活性酸素の発生を抑えることによって、肥満化して炎症を起こした細胞を健康に整えるように働き、根本から肥満や糖尿病のリスクを軽減します。
過剰な脂肪分や老廃物を体外へ排出し、さらに細胞の炎症を抑えるという複合的な働きで、プロテオグリカンは細胞を健康な状態に保ち、生活習慣病の予防に役立っています。
■プロテオグリカンのグルコース・脂質の抱え込み能力
グルコースや脂質にプロテオグリカンを加えると、グルコース・脂質はプロテオグリカンに抱え込まれ、小腸からの吸収が阻害されます。この機能を利用してダイエット食品の開発が可能なのではないかと考えられています。また、グルコース・脂質の吸収が抑制されることから、糖尿病の予防効果も期待されています。
栄養書庫発行 : 『栄養書庫フォーカス-1 奇跡の成分 ナチュラルプロテオグリカン 日本語 2017年改訂版』より