加齢とともに減少
年齢を重ねるにつれ、皮膚は弾力や柔軟性が低下し、いわゆる「肌のハリ」が失われてしまいます。ケイ素は皮膚や骨、爪などに多く含まれている、と言われますが、加齢とともにその量は低下するため、老化の原因の一つと考えられています。
肌のハリに重要なヒアルロン酸
みずみずしく、張りのある皮膚を保つのに重要な成分がヒアルロン酸です。ヒアルロン酸は保水性が高く、粘性をもつため、関節や眼球にも多く存在しますが、特に皮膚には全成分量の半分が分布しています。皮膚は多層構造(図1)になっており、ヒアルロン酸は表皮の下の真皮層にある、繊維芽細胞で作り出されます。
■皮膚の多層構造(図1)
アンチエイジングに有効の可能性
原料メーカーである株式会社APAコーポレーションでは、水溶性ケイ素(umo)による線維芽細胞のヒアルロン酸産生率の向上について、試験を行いました。ヒト新生児由来の真皮繊維芽細胞を培養し、3つの濃度(0.01%、0,1%、1%)の水溶性ケイ素(umo)を加えて処理し、水溶性ケイ素を加えないサンプルとヒアルロン酸産生量を比較しました。
その結果、水溶性ケイ素(umo)を加えたグループでヒアルロン酸の産生率が明確に増加し(図2)、水溶性ケイ素がアンチエイジングに有効である可能性が示されました。
■ヒアルロン酸産生に対する水溶性ケイ素の影響(図2)
栄養書庫発行 : 『Nutrient Library-28 水溶性ケイ素の健康・美容力』より