心疾患の原因は動脈硬化
日本人の三大生活習慣病の一つ、心臓病。なかでも死因の大半を占めるのが、心臓に酸素や栄養を運ぶ冠動脈が詰まったり塞がったりすることで発症する虚血性心疾患です。おもな原因は血管にLDL-コレステロール(悪玉コレステロール)や血栓が蓄積して起こる動脈硬化で、メタボリックシンドローム(内臓脂肪型肥満)の人はリスクが高いとされます。
レスベラトロールの働き
食の欧米化による脂肪の過剰摂取は、肥満や動脈硬化などを引き起こします。ところが、動物性脂肪を多く摂取しながらも、フランス人は虚血性心疾患のリスクが低いというフレンチ・パラドックスをきっかけに、赤ワインに含まれるレスベラトロールが心疾患予防に貢献しているのではと考えられるようになりました。
レスベラトロールには血管を拡張し、血流を促進するという働きがあり、動脈硬化を予防・改善する効果があること、また、血小板の凝集を抑制して心臓病リスクを低下させることがわかっています。
生活習慣の気配りとレスベラトロール摂取がカギ
レスベラトロールは心疾患の原因となる活性酸素を抑制する抗酸化力にもすぐれています。日頃から生活習慣への気配りとともに、レスベラトロールの摂取が心疾患の予防につながると言えるでしょう。
栄養書庫発行 : 『Nutrient Library-1 レスベラトロールの秘密 ブックレット版』より