
高麗人参の注目成分「ジンセノサイド」
高麗人参が「元気の根」として珍重されてきた、その代表的な成分がジンセノサイドです。高麗人参に含まれる植物サポニンの総称で、Rg1、Rb1、Rg3など多くの種類があり、吸収性や働き方も異なります。エネルギー産生、ストレス応答、免疫、血流、神経機能など、さまざまな生体機能との関わりが研究されています。
ジンセノサイドと運動能力の関係
韓国・仁済大学の無作為化比較試験では、運動習慣のない成人が12週間、運動と高用量ジンセノサイド複合体を併用したところ、運動だけの場合より有酸素能力が改善しました。毎日の活力にも関わる「体を動かす力」を支える可能性を示す結果です。
ジンセノサイドと血管の働き
カナダ・トロント大学とセント・マイケルズ病院の研究では、健康な成人がジンセノサイド抽出物を摂取した後、血管内皮機能の指標となる血流依存性血管拡張反応に改善傾向がみられました。しなやかな血管とスムーズな巡りは、心臓、脳、全身の健康を支える基本です。
ストレスへの「適応力」とジンセノサイド
また、強いストレスを感じる人を対象にした6週間の無作為化比較試験では、高麗紅参の摂取によって、ストレスに関連する生体指標や認知課題の一部に変化がみられました。ジンセノサイドは、ストレスなどの負荷に対して体が対応する「適応力」との関わりが注目され、研究されています。

毎日の活力から未来の健康へ
エネルギー、血管、免疫、脳。こうした働きの背景には、細胞がストレスに対応し、正常な機能を維持する仕組みも関わっていると考えられています。ジンセノサイドは、高麗人参の生命力を象徴する成分として、毎日のパフォーマンスや未来の健康長寿との関わりが期待され、研究が進められています。
参考文献:
DOI 10.1016/j.jgr.2017.03.001
DOI 10.1111/1755-5922.12077
DOI 10.1016/j.jgr.2018.03.001
栄養書庫発行 : 『栄養書庫フォーカス-9 奇跡の活性 オートファジー』より










