タンパク質は20種類のアミノ酸で構成されている
私たちの身体は水分と脂質を除くと、ほとんどがタンパク質でできています。
身体を構成する成分の20%はタンパク質でできていて、筋肉においては水分を除くと約80%がタンパク質です。
タンパク質はアミノ酸が連結してできた分子で、20種類のアミノ酸で構成されています。20種類のアミノ酸のうち11種類は、体内で糖質や脂質から合成され「非必須アミノ酸」と呼ばれます。残りの9種類は「必須アミノ酸」と呼び、体内で合成できないため、食事から摂取する必要があります。
食事から摂ったタンパク質は体内でアミノ酸に分解され、全身に運ばれていき、肝臓や胃、目、皮膚といったそれぞれの部位で再び繋げられ、その部位に必要な機能を持ったタンパク質に再合成されます。
DNAは遺伝子の本体
このタンパク質の合成に重要な役割を果たしているのが遺伝子です。遺伝子にはタンパク質の素材であるアミノ酸の配列情報が書かれており、命の設計図と言われています。この遺伝子の本体がDNA(デオキシリボ核酸)です。
RNAはアミノ酸を繋げてタンパク質を合成する働き手
しかし、DNAだけではタンパク質をつくり出せません。設計図をもとにアミノ酸を繋げてタンパク質を合成する働き手が必要になります。その役割を担うのがRNA(リボ核酸)です。DNAに含まれる設計図はRNAにコピーされ、その情報を元にアミノ酸をつないでタンパク質が合成されるのです。
遺伝情報を担うDNA、そのDNAの情報に基づき、タンパク質の合成に関与するRNA、この2つを合わせて「核酸」と呼んでいます。
■タンパク質はアミノ酸から作られる
体内に存在するタンパク質は約10万種類になると言われ、アミノ酸の組み合わせや種類、量などによって形状や働きが異なります。身体の中で必要なタンパク質を合成するには、それぞれのアミノ酸の組み合わせが決まっているので、アミノ酸がバランスよく揃っていないと十分なタンパク質を作ることができません。
■タンパク質の合成に不可欠な核酸
私たちが食事などから摂取したタンパク質は、体内でアミノ酸に分解され、各部位で必要とされるタンパク質に再合成されます。タンパク質の再合成に必要不可欠なのが、遺伝情報を格納しているDNA(デオキシリボ核酸)と遺伝情報に基づいてタンパク質を複製するRNA(リボ核酸)です。この二つを合わせたものが核酸と呼ばれています。
栄養書庫発行 : 『Nutrient Library-34 核酸の秘密』より