リコピン
トマトやスイカなどに含まれる赤い色素です。強力な抗酸化作用はβカロテンの2倍以上、ビタミンEの約100倍に匹敵します。
●血流を改善し生活習慣病を予防
血管壁に溜まりやすいLDLコレステロールの酸化を抑え、血流を改善します。
脂肪細胞の酸化を抑制し、肥満を予防する効果が期待されます。
●美肌効果/視覚機能の改善
活性酸素の抑制によって肌細胞を守り、健康な肌を維持し、シミやくすみの原因であるメラニン色素の生成を抑制。また、ルテインとの相互作用で視覚機能の改善効果を発揮します。
βクリプトキサンチン
みかんやパプリカ等に多く含まれる橙色の色素。人間の体内に存在しており、必要に応じてビタミン Aに変換されます。静岡県三ヶ日町の住民1,073名を対象にした栄養疫学調査「三ヶ日町研究」(2014)によれば、みかんをよく食べて血中βクリプトキサンチン濃度が高いと動脈硬化、肝疾患、メタボリックシンドロームなどのさまざまな生活習慣病リスクを抑制する調査結果が出ています(表1)。
●骨粗鬆症発症リスクの抑制
●脂質代謝異常症の発症リスク抑制
●肝機能異常症の発症リスク抑制
●動脈硬化発症リスクの抑制
●2型糖尿病発症リスクの抑制
その他、最近の研究では喫煙者の肺がん発症リスク抑制、前立腺がん、乳がん、子宮がんの発がんリスク低下と関連が認められる、との報告もあります。
栄養書庫発行 : 『Nutrient LIbrary-24 マルチカロテノイドの健康力』より