エイジングケア・サプリメント情報発信メディア

栄養書庫 NUTRIENT LIBRARY

エネルギー産生における重要な伝達物質コエンザイム Q10

Q10イメージ

電子伝達に必要不可欠なコエンザイムQ10

ミトコンドリア内膜上の呼吸鎖にある4つの複合体が水素イオンのポンプとして作動する際、電子を受け渡しするのがコエンザイムQ10=ユビキノンです。コエンザイムQ10(CoQ10)は脂溶性の物質で、ミトコンドリア内を自由に移動、拡散できるため、エネルギー産生のプロセスで伝達物質として非常に重要な成分です(図1)。

■ミトコンドリア呼吸鎖の超複合体:スーパーコンプレックス(図1)

ミトコンドリア呼吸鎖(電子伝達系)において、複合体Ⅰ、Ⅲ、Ⅳはミトコンドリアのマトリックス内膜上に連なりながらも個別に存在していると考えられていましたが、それらが実は一体化している可能性が高まっています。超複合体の中で電子の受け渡しを行うことで、効率よく、かつ活性酸素の発生を最小限に抑えているのではないかと考えられています。

ミトコンドリア呼吸鎖の超複合体

強力な抗酸化作用により体内で多くの役割を持つ

コエンザイムQ10は、体内で作られる唯一の脂溶性抗酸化物質です。その抗酸化作用が、ミトコンドリアのATP産生の過程で発生する活性酸素を抑制する役割も担っているのではないかと考えられています。
体内のコエンザイムQ10の量は加齢とともに減少します(図2)が、サプリメントとしての摂取で体内濃度が上がることが多くの研究で確認されています。コエンザイムQ10の強力な抗酸化作用は、体内で多くの役割を担っていると考えられています。その抗酸化作用はサプリメントとして摂取することで人体に様々な良い効果をもたらすことが期待されています。

たとえば糖尿病や心不全の改善、がんの予防効果、アルツハイマー病やパーキンソン病の進行抑制、不妊治療への効果、皮膚へ美容効果などの研究が行われています。
多くの疾患においてコエンザイム Q10の減少が確認されていますが、それが疾患によるものか、コエンザイムQ10の減少により疾患に繋がったのかの因果関係も明確にはなっておらず、今後の研究成果が待たれている状況です。

■加齢により減少するコエンザイムQ10(図2)

CoQ10はミトコンドリアのエネルギー産生に必要な成分であり、エネルギー産生時に発生した活性酸素を除去する役割もあると考えられています。
健康な身体の維持に欠かせないCoQ10は20歳をピークに加齢と共に減少していきます。

加齢により減少するQ10

栄養書庫発行 :『よくわかる健康サイエンス-03 神様の贈り物 ミトコンドリア活性で老い知らず』より

オンラインショップ
新規会員登録

栄養書庫オンラインショップを
ご利用されたい方は
新規会員登録をお願いします。

新規会員登録

栄養書庫への
お問い合わせ

栄養書庫へのご質問、ご相談、
メディア掲載希望の方は
お気軽にお問い合わせください。

お問い合わせ
トップへ戻る