麻布医院院長 ハーバード大学医学部元准教授
髙橋 弘 医学博士

治療の先に残った「食」の問い
私は長く、がんの研究と臨床に携わってきました。新しい治療法を研究し、免疫療法にも取り組み、医療の進歩を現場で見てきました。けれども患者さんと向き合うたびに、どうしても胸に残る問いがありました。
治療方針を説明する。検査の予定を決める。抗がん剤や手術、放射線治療の話をする。そのすべてが終わったあと、患者さんやご家族が、最後にこう尋ねるのです。「先生、今日は何を食べたらいいのでしょうか」「家族には、何を食べさせたらいいのでしょうか」――これは単なる献立の相談ではありません。命に向き合う人の、切実な問いです。
「食」の答えを探した先に野菜スープがあった
糖尿病や高血圧、腎臓病では、病院にも食事療法の指針があり、栄養指導が行われています。ところが、がんの患者さんが日々の食事をどのように考えればよいのかについては、長い間、十分に整理されていませんでした。治療と治療のあいだにも、患者さんの生活は続いていきます。その生活の中心にあるのが、食事です。だから私は、医師として、研究者として、この問いから逃げたくありませんでした。その答えを探し続けた先に、野菜スープがあったのです。

髙橋 弘(たかはし ひろし)
医学博士
麻布医院 院長
ハーバード大学医学部 元准教授
大学病院やハーバード大学で行ってきた肝炎治療、遺伝子治療、がんの免疫治療などの研究・臨床経験を生かした高度な先進医療を提供。自ら考案した「髙橋式野菜スープ」もその研究の成果。日本内科学会認定内科医、日本消化器病学会専門医、日本肝臓学会肝臓専門医、米国癌学会正会員、日本抗加齢医学会員。
栄養書庫発行 : 『Nutrient Library-38 野菜スープの超健康力』 より















