
アレルギー性皮膚炎
肌が金属や植物類、薬品によってアレルギー反応を示すと、湿疹やかぶれを引き起こします。これがアレルギー性皮膚炎といわれる皮膚疾患です。
マクロファージは皮膚炎を悪化させると考えられてきたが
これまで、マクロファージは皮膚炎を悪化させると考えられてきました。そこで、「マクロファージが集まらなければ皮膚炎も起きないのではないか」という仮説を調べた研究があります。しかし、この研究では、マクロファージが集まらないと皮膚炎がかえって悪くなるという結果が出ています(図1)。この結果によって、これまでの免疫研究者の常識が覆され、マクロファージに炎症を抑える働きがあることが明らかになりました。
■皮膚アレルギーにおけるマクロファージの抗炎症作用(図1)


Treg細胞がLPSに反応し炎症を抑える
一方でLPSは、自然免疫システムで働くさまざまな細胞を活発にさせています。(図2)は、LPSを多く含む餌がアレルギーを抑制する体質(IL12が高く、IL-4が低い)になることを示しています。Treg細胞は、もともとTLR4を持つ特殊なT細胞で、LPSに反応します(図3)。このことから、Treg細胞とLPSの反応が、炎症を抑えるシステムを活発にするのではないかと考えられています。
■Treg(CD4+CD25+)はLPSに応答して炎症抑制系を活性化
◉高LPS餌は脾臓の免疫バランスをアレルギー抑制タイプにする(図2)


◉TregはTLR4を発現している(図3)

LPSはランゲルハンス細胞を活発にする
またランゲルハンス細胞は、肌のマクロファージともいえる細胞で、アレルギー性皮膚炎を抑える働きが明らかになっています。LPSは角質層まで伸びているランゲルハンス細胞の樹状突起に触れてランゲルハンス細胞を活発にすることができると考えられています。
私たちが日々摂取しているLPSは体内の自然免疫システムを働かせて、健康な肌を保つ大きな力を発揮しています。
栄養書庫発行 : 『Nutrient Library-13 パントエア菌LPSの美肌力』より

