育毛の悩み
男女、年齢を問わず、多くの人が抱えている育毛の悩み。さまざまな育毛剤やシャンプーなどの関連商品の多さを見ても、その切実さが伝わります。薄毛に効果があるという食べ物やサプリメントにも多くの関心が寄せられ、その効果に一喜一憂している人も多いようです。
「6-MSITC」と「イソサポナリン」が毛根細胞を活性化
以前から、わさびの香りや辛味成分に育毛効果があるのではないかと言われ、実際に研究もされてきましたが、最新の研究報告として、より具体的な結果が明らかになってきています。
2016年3月に開催された「日本薬学会第136年会」において、わさび成分の育毛効果が発表され、大きな関心が寄せられています。「ワサビスルフィ®ニル」の主成分「6-MSITC」と「ワサビフラボン™」の主成分「イソサポナリン」のいずれかを毛頭乳細胞に添加して培養した結果、細胞が活性化され、毛髪形成をうながすシグナル産生量がアップ。これにより育毛効果が期待できることが証明されました。
■ 毛乳頭細胞賦活作用
ヒト毛乳頭細胞に6-MSITCを添加して3日間培養後、細胞活性を評価した結果、有意な活性を示した。
n=5、平均値± SD、*p<0.05、**p<0.001
■ VEGF遺伝子の発現促進作用(毛乳頭細胞)
ヒト毛乳頭細胞に6-MSITCを添加して2時間培養後、total RNAを回収し、リアルタイムPCR法で血管内皮細胞増殖因子(VEGF)の遺伝子発現量を測定した。その結果、6-MSITCはコントロールに対して有意に遺伝子発現を促進した。
n=3、平均値±SD、*p<0.05
栄養書庫発行 : 『Nutrient Library-9 わさびの健康・美容力』より