
老化を制御できる可能性を示す
セノリティクスの大きな意義は、「老化を制御できる可能性」を示したことにあります。老化に細胞レベルで介入できるという事実は、抗老化の世界に驚きと希望をもたらしました。単なる寿命の延長ではなく、「健康寿命の延伸」を目標に病気のリスクを下げ、心身の機能を維持し社会的にも活躍できる期間を延ばせる可能性が高まったのです。
老化細胞が減ると
実際に、マウスを用いた実験では老化細胞の生存に必須の遺伝子を発現し作り出す酵素GLS1(グルタミナーゼ1)を阻害することで老化細胞が減り、筋肉や血管、臓器の機能が改善することが確認されています。寿命が延びただけでなく「健康な期間=健康寿命」が延びたことから、人への応用に向けて世界中の研究者たちが取り組んでいます(図1)。

■ GLS1 を阻害することで様々な加齢症状が改善する(図1)
2011 年に老化細胞を除去できる遺伝子改変マウスが開発されてから、老化細胞除去の研究が盛んになりました。東京大学医科学研究所の中西真教授らにより、GLS1(グルタミナーゼ1)が老化細胞の生存に欠かせないことが発見され、2021 年にGLS1 阻害剤が老化細胞を選択的に除去することが証明されました。このことからGLS1 阻害剤が老化細胞を除去するセノリティクスの候補として期待されています。

栄養書庫発行 : 『栄養書庫フォーカス-8 奇跡の成分SENOX』より





