機能性食品の3つのアプローチ
機能性食品には、プロバイオティクス(ヒトにとって有用な生きた善玉菌を摂取する)、プレバイオティクス(善玉菌のエサとなるオリゴ糖や食物繊維を摂取する)、バイオジェニックス(腸内フローラを介さず体に直接作用する成分を摂取する)という3つのアプローチがあります。
麹菌発酵大豆抽出物は3つにアプローチするすべての有効成分が含まれている
麹菌だけでなく乳酸菌も増殖された独自のW発酵によって作られる麹菌発酵大豆抽出物には、この3つにアプローチする、すべての有効成分が含まれています。プロバイオティクス成分としては、エンテロコッカスとペディオコッカスという植物性乳酸菌が含まれています。プレバイオティクス成分としては大豆オリゴ糖と食物繊維が、バイオジェニックス成分としては、麹多糖やペプチドなどが含まれています。
麹菌発酵大豆抽出物を与えた鶏の腸内を比較
これらの相乗効果が、麹菌発酵大豆抽出物の様々な働きの源です。例えば、その整腸効果に関して、以下のような報告があります。
養鶏場にて抗生物質の代わりに麹菌発酵大豆抽出物を与えたところ、およそ3%であった感染症による死亡率が、1〜2%に低下。これは、数千羽という飼育規模から考えると、かなり大きな数字です。
腸内環境を整えるだけでなく免疫機能の向上へ
麹菌発酵大豆抽出物を与えた鶏の腸内を比較してみると、数値的にも写真データ的にも、改善(整腸効果)が認められました。腸内の環境が整えられたことによって、飼育されている鶏の免疫力が抗生物質が必要ないほどアップし、その結果、感染症による死亡率が低下したものと考えられます。
栄養書庫発行 : 『Nutrient Library-19 麹多糖の秘密』より