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栄養書庫 NUTRIENT LIBRARY

体内の脂質をエネルギーに変え疲労回復を早めるアスタキサンチン

トレーニング

末梢性疲労と中枢性疲労

疲労は、筋肉そのものが一時的に能力を低下し収縮しにくくなる「末梢性疲労」(肉体的疲労)と、身体活動を続ける意欲やモチベーションが低下してしまう「中枢性疲労」(精神的疲労)に大別されます。

末梢性疲労の原因

末梢性疲労の原因となるのは、エネルギー不足と疲労物質の蓄積です。運動時に筋肉を収縮させる主なエネルギー源は糖質と脂質で、通常この二つは均等な割合で利用されますが、激しい運動をすると筋グリコーゲンなどの糖質がエネルギーとして利用される割合が多くなり、さらに運動が長時間に及ぶと体内に貯蔵されているグリコーゲン量が減少して筋肉収縮のためのエネルギーを生み出すことができなくなってしまうのです。

アスタキサンチンイメージ

アスタキサンチンが脂肪や脂質をエネルギーに変える

しかしアスタキサンチンを摂取すると、運動のエネルギー源として脂肪が優先的に利用され、糖質の利用が抑えられることがわかっています。これは体内に蓄積されている脂肪や、摂取した脂質をアスタキサンチンがエネルギーに変えやすくしているためだと考えられています。

効果的な筋力アップトレーニング

アスタキサンチンを摂取すると、持久力が高まり、疲労回復も早いことから、より効果的な筋力アップトレーニングが望めます。これがアスタキサンチンが、近年プロ・スポーツ選手からも注目を集めている所以なのです。

運動中におけるエネルギー基質
出典:W.Aoi et al.,Biochem.Biophys.Res.Commun.,366,892(2008)

アスタキサンチンをマウスに4週間摂取させたところ、運動中のエネルギー基質として、より多くの脂質が利用されたことを観察した。

運動による筋グリコーゲンの消費
出典:M.Ikeuchi et al.,Biol.Pharm.Bull.,29,2106(2006)

ランニング後のマウスの筋肉中に含まれるグリコーゲン量を測定したところ、アスタキサンチン摂取群において運動による減少抑制がみられた。

栄養書庫発行 : 『Nutrient Library-23 アスタキサンチンの美容・健康力』より

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