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栄養書庫 NUTRIENT LIBRARY

ロコモティブシンドロームを知っていますか?

背骨

運動器とは

「運動器の障害のために移動機能の低下をきたした状態」をロコモティブシンドロームと呼びます。日本整形外科学会の提唱による概念です。
「運動器」とは骨・筋肉・関節・靭帯・腱・神経など身体を動かすために関わる組織や器官のことで、相互に連携して働いています。

ロコモティブシンドローム概念

足腰が弱ってきた状態

どれかひとつ、あるいは複数が障害を受けることによって、「立つ」「歩く」「走る」「座る」といった日常生活に必要な「移動」の動作をスムーズに行うのが難しくなってきます。柔軟性やバランス感覚、反応速度も低下して、体が思うように動かないと感じることが増えてきます。いわゆる「足腰が弱ってきた」状態です。

和訳では「運動器症候群」ですが、「ロコモ」という略称がよく使われています。

運動器の障害は要介護に直結してしまう

ロコモは要介護になるリスクの高い状態です。移動機能の低下は日常生活への影響が大きいため、自立が難しくなるのを避けられません。要支援・要介護になる原因のトップは骨折や関節の疾患など運動器の故障によるものです。

また、運動器の障害はフレイルの進行に大きく関与しています。

体操

適度な運動で予防が大切

ロコモの予防には適度な運動の習慣が有効です。運動器は普段の生活で身体を動かすことも含め、適切な負荷をかけることで維持されています。

肥満や過度の痩せ過ぎを避け、怪我や故障につながらない程度の適切な運動を続けることが、運動器を良い状態で長く維持することにつながります。

栄養書庫発行 : 『よくわかる健康サイエンス-02 フレイルってなに?』より

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