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「笑う」という処方箋

笑いあう二人

笑うことが脳を元気にする

感情の老化を防ぐポイントとも関連し、脳を元気にする方法のひとつが「笑う」ことです。しかも、実際に楽しくなくても笑顔を作るだけで脳は幸福感を感じたのと同様の反応をします。その結果、血流が良くなり、長寿ホルモンと呼ばれるDHEA(※1)が増加、ストレスホルモンであるコルチゾール(※2)を減少させ、NK細胞(※3)が活性化することにより免疫力をアップします。

顔に敏感に反応

まさに、「笑顔は万金に値する」です。脳の視覚情報を処理する領域には、「顔」に反応する神経細胞「顔細胞」(※4)が備わっています。この顔細胞によって、顔や顔のように見えるものを敏感にキャッチします。よく木目やシミなどが顔のように見えて目を引き付けられることがありますが、それほど人は無意識のうちに顔に敏感に反応しているのです。なので、まだ言葉もわからない赤ん坊に笑いかけると、赤ん坊もまた相手の笑顔には敏感に反応して笑顔になります。

よろこぶ赤ちゃん

笑顔になると

笑顔になると、ドーパミン(※5)やエンドルフィン(※6)、セロトニン(※7)といった神経伝達物質が分泌されます。これらは、「快」の気持ちに関する神経伝達物質として知られており、笑顔の表情が引き起こす肯定的な感情や幸福感を増幅させます。
具体的には、ストレスの軽減や不安感の緩和、幸福感の増大などが期待できます。また、笑顔を見た他人も同じように脳内にこれらの物質が分泌され、お互いにいい気分が伝わると言われています。

笑顔のポイント

では、実際に試してみましょう。
脳が活性化する笑顔とは、眉毛が少し上がり、目が細くなるような、目尻の上がった自然な笑顔です。このような笑顔を作るためには、リラックスして口角を上げることが大切です。また、自然な笑い声も脳を活性化させることが知られていますので、素直な気持ちで声を上げて笑うこともポイントの1つです。

脳内ミトコンドリアを活性化

無理やり笑おうとすると逆効果になることもあるため、自然な形で笑顔を作り、リラックスした状態で過ごすことが大切です。そして、あなたが自然な笑顔であれば、会う人も自然と笑顔になります。この笑顔のコミュニケーションが互いの脳内ミトコンドリアを活性化させ感情年齢を若返らせるのです。

※1 DHEA:副腎や性腺で産生されるホルモンの一種
※2 コルチゾール:副腎皮質から分泌されるホルモン。
※3 NK 細胞:白血球の一種であるある免疫細胞。自然免疫の主要因子として腫瘍細胞やウイルス感染細胞の除去に重要な役割を果たす
※4 顔細胞:人が顔を見分けるための神経細胞のこと。異なる人の顔を区別するための特別な仕組みで、複雑な神経回路を通じて高度な情報処理を可能にしている。知人の顔であれば、視野のどこにあってもその人だと認知できるが、これも顔細胞の機能による
※5 ドーパミン:中枢神経系に存在する神経伝達物質。幸福ホルモンとも呼ばれる
※6 エンドルフィン:脳内で生成される神経伝達物質。鎮痛効果や幸福感をもたらす
※7 セロトニン:神経伝達物質のひとつ。ストレスによるイライラを抑える

栄養書庫発行 : 『ミトコンドリア活性で健康長寿』より

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