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栄養書庫 NUTRIENT LIBRARY

肌荒れ対策の根本コラーゲンを増強するには

皮膚の生まれ変わり

コラーゲン繊維の破壊が肌荒れの主な原因

従来から肌荒れは、
(1)皮膚バリア機能の低下
(2)皮膚の水分と油分のアンバランス
(3)毛穴の皮脂による目詰まり
(4)過剰な皮膚刺激
などが、主な原因と考えられていました。「皮膚に生じる過剰な活性酸素」とそれに伴う「皮膚構造を担うコラーゲン線維の破壊」にはほとんど注目されていませんでした。

肌荒れ症状は皮膚の2層のズレ

皮膚機能それ自体は最も外側の「角質層」の下の「表皮(浅い層)」、「真皮(深い層)」の2層が重要で、「この 2層を結着している “Ⅳ型コラーゲン”が破壊されていないか?」にも注目すべきなのです。 このコラーゲンが破壊されると、表皮と真皮が “深層なだれ状”にズレて皮膚構造が破壊されてしまいます。
すなわち肌荒れ症状のひび割れ(パックリ割れ)、アカギレ(皮膚発赤・腫れ)、ササクレ(皮膚めくれ)などは、皮膚 2層のズレによって生じる要因が大きいのです。

2層の間にⅣ型コラーゲンなどの集合体

筆者らは、ヒト皮膚組織の“Ⅳ型コラーゲンなどの集合体(基底膜)”を特殊染色して観察した結果、その分布に2つの特徴を見出しました(図1)。その1つは、Ⅳ型コラーゲンが “浅い層(表皮)”と “深い層(真皮)”との間に、“波打った形状(「パピラ構造」)”で分布していることです。これは、もしこの境界が平坦ならば、上下の2層が滑りやすくズレやすくな
るため、凸凹に波打つことで摩擦係数を高めていると考えられます。
もう1つの特徴は、このパピラ構造体から深い層に向かって、クサビ状の杭(リベット構造)が打ち込まれていて、パピラ構造と“一体化”してることです。この“神業”とも言える極めて強固な構造によって、2層の皮膚の結びつきを強化していると考えられます。

コラーゲンと水素1
コラーゲンと水素2

皮膚2層の間を結着するコラーゲン膜を活性酸素から守る

さらに筆者らは、ヒト皮膚組織で、通常水と水素水を皮膚表面に投与した場合のⅣ型コラーゲン量を比較し、水素水の投与がⅣ型コラーゲンを増加させることを見出しました(図2)。地球上で最小分子の水素が、皮膚表面から内部に浸透して、上下2層の皮膚の“境界”にまで到達し、活性酸素を消去してコラーゲン破壊を防いだと考えられます。
肌荒れ改善にはこの皮膚構造を強化しているⅣ型コラーゲン線維が活性酸素によって破壊されないよう、水素の抗酸化作用を利用することが重要です。多くの薬効成分は、皮膚表面に塗布しても皮膚深部にまで到達しにくいため、水素の卓越した浸透力は皮膚トラブル改善のための稀少な原動力となるでしょう。

皮膚に水素水1
皮膚に水素水2

肌荒れ薬の欠点を補う水素…塗る順序も大切

従来の肌荒れ対策の塗り薬に配合されている有効成分には、アラントイン(皮膚修復)、パンテノール(細胞活性化)、グリチルレチン酸(炎症抑制)、トコフェロール酢酸エステル(血行促進)などがあります。
それらの配合薬の多くは、保湿成分グリセリンが全体量の90〜95%を占め、肌にシミやすい尿素・サリチル酸メチルは無配合を謳っています。
これらの薬効成分の効果が発揮されるには、健常な皮膚表面に塗ったとき、皮膚深部まで充分に浸透するかどうかが問題になります。先ず素肌の肌荒れ患部に水素水を塗り、乾燥後に既存薬を塗る手順が、効果を確実にする一法であると推奨されます。

水素イメージ

栄養書庫発行 : 『水素の効力』より

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