
受容体(レセプター)というタンパク質
私たちの身体が外からの刺激を感じたり、脳からの指令を受け取ったりする仕組みにも、タンパク質が深く関わっています。たとえば、目で光を感じるのは「ロドプシン」というタンパク質が働いているから。皮膚が温度を感じるのも、神経が痛みを伝えるのも、そこには情報をキャッチする「受容体(レセプター)」というタンパク質があります。
情報伝達物質をキャッチする
受容体は、細胞の表面(細胞膜)や内部にあるアンテナのようなもので、情報を受け取ってはじめて相手とつながることができます(図1)。体内では「ホルモン」などの情報伝達物質が血液にのって流れますが、それをキャッチするのも受容体です。ホルモンが鍵、受容体が鍵穴のようにぴたりとはまることで、細胞が反応するわけです。
■受容体と情報物質の関係(図1)
私たちの体内には、受容体が各所に存在しています。この受容体はスマホのアンテナのように、外部や体内から届くさまざまな「情報」をキャッチするために働いています。受容体と情報の関係は「鍵と鍵穴」のようなもので、情報物質(リガンド)の“鍵”が、受容体の“鍵穴”に、ぴったり合うことで細胞に合図が伝わり、身体が反応します。

受容体(レセプター)の例
●においを感じる受容体(嗅覚受容体)…鼻の奥にあるこの受容体は、空気中のにおい分子をとらえ、「これは花の香りだ」「これは焦げたにおいだ」と脳に伝えます。
●ホルモンをキャッチする受容体(インスリン受容体など)…インスリン受容体は血糖値を下げるホルモン「インスリン」をとらえて、細胞に「ブドウ糖を取り込もう」という指示を送ります。
●神経伝達物質に反応する受容体(アセチルコリン受容体など)…脳や神経が出す「動け!」「感じろ!」といった信号を受け取るのが、これらの受容体。体を動かしたり、感覚を働かせたりするために必要です。

栄養書庫発行 : 『よくわかる健康サイエンス-11 タンパク質とアミノ酸と核酸』より





