スイス連邦工科大学教授
ヨハン・オーベックス 医学博士
ミトコンドリア活性の鍵
当時、私が所属していたルイ・パスツール大学の研究チームは、細胞の表面にある受容体TGR5に刺激を加えると細胞内のミトコンドリアが増殖するということを突き止めました。
私たちは、この画期的なメカニズムの発見を世界最高レベルの学術誌「Nature(ネイチャー)」に論文発表しました。
私は、TGR5が食品成分や医薬品、また体内に存在する物質等で活性化できる受容体である点が、重要なポイントだと考えています。
TGR5の活性化は、ミトコンドリアの活性化やエネルギー代謝の改善を引き起こすトリガーになります。実際、TGR5の活性によりエネルギー消費を誘発、そして体脂肪を減少させることが確認されています。
最もTGR5を活性化する成分は?
メカニズムが解明されたのをきっかけに、TGR5に作用する植物由来天然成分を探索する研究プロジェクトが立ち上がりました。その成分を発見することは、ミトコンドリアを増殖・活性化する方法を見出すことになるからです。
長い時間をかけて400種類以上にも及ぶ植物エキスを分析したところ、“オリーブ葉”に含まれる微量成分がTGR5の強力な活性化因子だということが分かりました。
この微量成分を抽出し、高濃度化したものがオレアビータです。
オレアビータの効果とその未来
オレアビータがTGR5を活性化すると、ミトコンドリアのエネルギー代謝が刺激を受け、それによって、高脂肪食を与えられたときの体重増加やアテローム性動脈硬化症の発症を防ぐことが分かりました。
QOL(生活の質)を高め、より健康的な生活を送り、あるいはより長く生きる。そんな人々の夢を叶えるために、オレアビータは大変有効です。来るべき長寿化の時代に、オレアビータによって多くの人々が健康な人生を全うするよう期待し、そして願っています。
ヨハン・オーベックス
(Johan Auwerx)
ベルギーのルーヴェン・カトリック大学で分子内分泌学の医学博士(M.D.,Ph.D.)を取得。
その後ワシントン大学の医学および遺伝学部の博士研究員を経て、ルイ・パスツール大学教授に就任。2003年にはEMBO(欧州分子生物学機構)のメンバーに選出され、多くの国際的な科学賞を受賞。現在は、スイス連邦工科大学ローザンヌ校の教授を務める。
エネルギー代謝研究の第一人者。食事・運動・ホルモンと代謝の関係を研究し、その成果はⅡ型糖尿病などの治療に応用されている。
栄養書庫発行 : 『栄養書庫フォーカス-4 奇跡の成分オレアビータ®』より