長期的な炎症は正常な細胞がダメージ

紫外線や汚染物質、ストレス、不適切なスキンケアなどが引き金となり、肌に持続的な炎症が誘発されます。この長期的な炎症は、サイトカインやケモカインといった炎症性分子を過剰に生成し、正常な細胞にダメージを与えます。

酸化ストレスから老化細胞まで

これにより細胞は酸化ストレスを受け、反応性酸素種（ROS）が加速的に増加し、DNAやタンパク質、脂質に損傷を与えます。損傷が蓄積され、修復不能な状態に至ると、細胞はアポトーシスを回避し、増殖を停止して老化細胞となります。

老化細胞による肌への影響

このような老化細胞の増加は、肌のコラーゲンやエラスチンの生成を抑制し、弾力の低下やしわ、たるみの原因となります。さらに、老化細胞が炎症性分子を分泌し続けることで、新たな炎症を引き起こし、肌のくすみやトーンの不均一さをもたらします。

美容維持に慢性炎症を抑えるスキンケア

慢性炎症は通常の急性炎症と比較して一過性のものではなく、また自覚症状もありません。そのため、慢性炎症を抑えるための積極的なスキンケアと健康的な生活習慣が、美容維持において極めて重要となります。

浸透型NMN誘導体は老化の源である慢性炎症をブロック

炎症を誘発するサイトカインTNF-αを用いた分析試験によると、浸透型NMN誘導体は、単体のNMNと比較して濃度依存的に強い抑制効果を発揮することが明らかになりました。これにより、慢性炎症をブロックし、早期の老化兆候やアトピー性皮膚炎や乾癬などの炎症性皮膚疾患の症状が軽減される可能性があります。

■慢性炎症による老化のメカニズム

本来排除されるべき老化細胞が組織内で存在し、炎症性サイトカインを分泌し続けることで、周辺の炎症を誘発します。炎症細胞ではNAD+の分解が促進し、組織内の微細な炎症が継続していく状態が慢性炎症です。

■浸透型NMN誘導体の優れた抗炎症効果

浸透型NMN誘導体は通常のNMNに比べて、濃度依存的に強い抗炎症効果を示した。

栄養書庫発行 : 『Nutrient Library-37 浸透型NMN誘導体の美容力』より