問題視されている血液ドロドロ
最近では、中高年や高齢者だけでなく若者の間でも血液が詰まり気味になってきているといわれ、年齢を問わず、問題視されている「血液ドロドロ」。なかでも、タバコをよく吸う人や、お酒をよく飲む人、水分をあまりとらないような人は、血液の流れが悪くなっている可能性があります。
血液ドロドロになると
「血液ドロドロ」になると、血栓ができやすくなり、血液の流れが滞るので動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞などの危険性が高まります。また、末端の血管までスムーズに血液が流れず「冷え」の原因になることもあります。
わさびと血流アップの関係
東海学園大学と金印の共同研究によると、本わさびを5g食べた結果、1時間後には14人中、13人の血流がアップ、平均で27%の改善が認められました。わさびを食べる前後の血液の流動性を比較すると、初めはドロドロとして詰まり気味だった血液も、わさびを食べた後はスムーズに流れるようになりました。
血栓予防効果が期待
また、お茶の水大学森光康次郎教授らの研究によると、わさびに含まれる「6-MSITC」などのメチルスルフィニルイソシアネート類は、血小板膜表面で結合し、直接、血小板に作用して阻害効果を発揮していると考えられます。このような結果からも、わさびには血栓予防効果が期待されることがわかります。
■ わさびの血小板凝集阻害IC50値
人の血小板を用いたアラキドン酸とアデノシン二リン酸の二つの誘導物質で実験した結果、対象薬のアスピリンよりも強い活性作用があり、メチルスルフィニルイソシアネート類は、血小板膜表面で結合し、直接、血小板に作用して阻害効果を発揮していると考えられる。
栄養書庫発行 : 『Nutrient Library-9 わさびの健康・美容力』より