AGEsとは
最終糖化産物「AGEs(avanced glycation endproducts)」
糖尿病患者の体内で大量に作りだされている物質で、全身の血管で動脈硬化を起こさせる恐ろしい物質です。
国民の5人に1人が該当
日本では、糖尿病と糖尿病予備群の合計は2,050万人。なんと国民の5人に1人が該当するといわれていますが、糖尿病患者の半数もの人が治療を受けていないという報告もあります。
糖尿病の本当の恐ろしさ
しかし、糖尿病の本当の恐ろしさは、合併症にあります。糖尿病の3大合併症と呼ばれる、神経障害、網膜症、腎不全などを引き起こします。最悪の場合には、手足の切断、失明、人工透析などの大きな負担を余儀なくされることもあります。このような合併症の引き金となるのが AGEsであり、慢性的に高血糖が続くことで生成が促進されます。
LPSで活性化させたマクロファージがAGEsを排除
このAGEsは、マクロファージにとっては異物。見つけ次第、むしゃむしゃと食べて排除してくれています。LPSでマクロファージを活性化させることで、貪食能がより高まり、AGEsの排除が促進されます。生まれつき糖尿病を発症する特殊なマウスを使った実験でも、LPSの皮内注射によって糖尿病の発症が遅れることがわかりました。ランダム化比較ヒト試験でも、明らかな血糖値の低下が認められています。
参考文献: Nutrition Research and Practice 5, 435-442 (2011)
栄養書庫発行 : 『Nutrient Library-3 パントエア菌LPSの秘密』より