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栄養書庫 NUTRIENT LIBRARY

水溶性ケイ素が肌の弾力成分エラスチンを保護する

結晶

エラスチンとエラスターゼの関係

肌のハリやツヤが失われる原因は真皮層の老化、硬化にあります。コラーゲンは真皮で網の目状の組織を作っていますが、「弾力繊維」と呼ばれるエラスチンがその組織をしっかり結びつけています(図1)。このエラスチンを分解する酵素がエラスターゼです。このエラスターゼ活性はもともと真皮線維芽細胞に備わっており、正常な状態ではゆるやかにエラスチンを分解して真皮組織の新陳代謝を促し、ハリやツヤを保っていると考えられています。

皮膚の多層構造

紫外線の刺激がシワの原因

加齢と共にシワが出来るのは紫外線による皮膚ダメージが深く関係しています。紫外線の刺激がたんぱく質分解酵素であるエラスターゼを活性化してエラスチンを分解するため、真皮層の弾力が失われシワの形成が進むのです。

マッサージされる人

水溶性ケイ素はエラスチン分解を抑制できるか

原料メーカーの株式会社APAコーポレーションが検査機関に依頼した試験では、水溶性ケイ素 (umo)を配合した美容液の添加によってエラスターゼ活性が阻害(エラスチン分解を抑制)されるかを検証しました。エラスターゼ酵素を混ぜて培養した基質に水溶性ケイ素(umo)を加えたものと、umoの代わりに純水を加えたものを、それぞれ試薬と反応させ、定着した色素を分析して、エラスターゼ活性率、活性阻害率を算出しました。

水溶性ケイ素の可能性

その結果、水溶性ケイ素(umo)を高濃度(3%)で添加した美容液で、エラスターゼ活性阻害率が明確に増加し(表1)、エラスターゼ活性率は低く抑えられることが確認されました(図2)。このことから水溶性ケイ素が肌のアンチエイジングに効果的である可能性が示されました。

umo濃縮溶液配合美容液のエラスターゼ活性率
umo濃縮溶液配合美容液のエラスターゼ活性率

栄養書庫発行 : 『Nutrient Library-28 水溶性ケイ素の健康・美容力』より

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