アレルギー反応とは
身体に異物(抗原)が入ると、それに対抗する免疫反応が起こります。特定の抗原を過剰に攻撃してしまうのがアレルギー反応。プロテオグリカンはアレルギーに起因する疾患にも効果があることがわかってきました。
多発性硬化症とプロテオグリカン
自己の神経を攻撃・障害する(アレルギーの仲間)多発性硬化症は、免疫調節反応がうまくいかなくなり、神経伝達にまつわる細胞を過剰攻撃することで引き起こされます。完治は難しく再発も多い難病で、日本でも特定疾患に認定されており、しびれや運動障害など、神経の情報伝達に関わる深刻な病気です。同様の症状を人為的に発生させたマウスにプロテオグリカンを投与したところ、症状が軽減されました。また、アレルギー反応が原因とされる潰瘍性大腸炎を人為的に発症させたマウスで水のみとプロテオグリカンを投与したグループに分けて実験したところ、前者は1週間ほどで死にましたが後者は生き残り、プロテオグリカンの効果が実証されました。
プロテオグリカンが善玉菌の栄養に
プロテオグリカンを与えたマウスは腸の粘膜が再生し、腸管上皮細胞の増殖が活発になっていることもわかりました。プロテオグリカンが腸内の善玉菌の良質な栄養になっているとも考えられます。
免疫疾患の治療分野にもプロテオグリカンの可能性
一連の実験からプロテオグリカンが免疫機能の正常化に効果があることを確認できたということは、花粉症や食物アレルギーなどといった免疫疾患の治療分野にも新しい可能性をもたらすものといえるでしょう。
栄養書庫発行 : 『Nutrient Library-4 プロテオグリカンの秘密 Ver.2』より