ストレスは心と体のゆがみ
現代社会に暮らす私たちは、技術の発展により便利で快適な生活が実現した一方で、競争社会、環境の悪化、高齢化による孤独など、さまざまな要因から多くのストレスを抱えるようになりました。
ストレスとは、外からの刺激により感じる心や体のゆがみのことです。これは脳を中心とする自律神経系と内分泌ホルモン、全身の免疫系統の協調作用によって行われ、体内で活性酸素を多量に発生させます。その活性酸素が健康障害を引き起し、数十年前には少なかった生活習慣病の患者を増加させています。
バランスを整えるマイナスイオン
マイナスイオンは自律神経に作用し、交感神経と副交感神経のバランスを整えることで、高ぶった精神を落ち着かせ(リラックスさせ)、精神的ストレスを軽減すると考えられています。
自律神経に働きかけるマイナスイオン
某家電メーカーが行ったストレスの生理作用の臨床試験では、ストレス負荷時にマイナイスイオンを曝露することで、発汗量や脈拍が低くなり、自律神経に影響を与えることがわかりました(図1、図2)。
■ マイナスイオンによるストレス緩和効果(図1、図2)
健常な男子大学生20名を対象に、マイナスイオン約20万個/mlを曝露あり、なしの状態で、冷水負荷、減算、深呼吸、数字逆唱、新聞読みの負荷をかけ、精神性発汗量と脈拍を計測したところ、どちらも減少傾向が見られました。
また長期曝露試験では、マイナスイオンが自律神経系に作用することで、免疫系に働きかけ、NK細胞※を低減させることが示唆されています(図3)。
■ マイナスイオンによるNK細胞への影響(図3)
精神的なストレスにより増加する傾向があるNK細胞の増減を測ることで、マイナスイオンの影響を調べました。睡眠時間中の3週間にわたるマイナスイオン曝露あり、マイナスイオン曝露なしで、血液検査を実施。ヘモグロビン、白血球に大きな差は出ませんでしたが、NK(CD+16)細胞の減少が見られました。
マイナスイオンがもたらすリラックス効果
近年は新型コロナウイルス感染拡大により、長期間にわたりストレスを感じる人がさらに増えています。マイナスイオンがもたらすリラックス効果は、身の回りのプラスイオンを消すことで、私たちの心と体をガードすると考えられています。
※NK細胞 : 精神性ストレスがかかると増加する免疫機能系のリンパ球。ストレスの指標とされる
栄養書庫発行 : 『Nitrient Library-31 マイナスイオンの健康力』より