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栄養書庫 NUTRIENT LIBRARY

老化とNMN

ニコチンアミドモノヌクレオチド

NMNはNADの中間代謝産物

NMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)はNAD(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)という補酵素の前駆体です。前駆体とは一連の生化学反応の過程においてある物質が成される前段階の物質のこと。ニコチンアミド(NAM)というビタミンB3(ナイアシン)からつくられたNMNは、さらに酵素反応を経てNADに変換され、さまざまな機能を果たすことになります。

NAD量のレベルを維持するために

NADはエネルギー産生という生命維持に欠かせない重要な役割を担っているのですが、今、それ以上に注目されているのが老化制御への関与。NADはサーチュイン遺伝子の活性化に重要な役割を果たしていると考えられています。
NADは加齢とともに体内での生産量が減少します。しかしサプリメントで摂取したNMNが体内に吸収されるとNADに変換され、NAD量の増加に貢献すると考えられます。有望なアンチエイジング対策としてNMNが期待される理由です。

なぜNADそのものではなくNMNの摂取なのか

NADは細胞膜透過性がなく、哺乳類ではトランスポーター(運び屋)も存在しないため、栄養素として直接的な取り込みができません。そこでNADの元になる物質を補充して、体内で生合成を促すことになります。
ビタミンB3由来のサプリメントとしてNR(ニコチンアミド リボシド)と比較してみると、NRは経口摂取でほぼ100%が腸内細菌によって分解されてしまい、サーチュインを活性化するまでには至らないと考えられます。一方NMNも腸内細菌で分解されますが、その前に、かなりの速さで血中に取り込まれてNADに変換されることがわかっています。直接的な前駆物質であるNMNの摂取が最も効果的だと言えます。

NMNの作用

老化はいつから?

2011年に今井眞一郎教授の研究チームが糖尿病モデルマウスにNMNを投与した有名な研究では、メスのほうがNMN投与による効果が大きいこと、また、人間の20〜30歳代に相当する若い健康体にNMNを投与しても大きな変化はなく、40〜50歳代に相当する中高年になってから非投与群との差が出はじめたということが明らかにされています。さまざまな要因はありますが、一般的に、ヒトの40〜50代は加齢の影響を実感しはじめる年代、つまりNAD量の減少が影響を及ぼしはじめる時期であると言えます。NMNを与えられた歳を取ったマウスは、骨格筋・肝機能・骨密度・眼機能・インスリン感受性・免疫機能・体重および活動レベルで、全身の代謝に良い結果を示しました。40〜50代からのNMN補給が有効な結果を得るタイミングだと言えそうです。

加齢とNAD
NADレベルは加齢とともに低下します。老化に関連する疾患の発症は、NAD量の減少が引き金になると考えられています。

栄養書庫発行 : 『Nutrient Library-33 NMNの秘密』より

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