エイジングケア・サプリメント情報発信メディア

栄養書庫 NUTRIENT LIBRARY

水溶性ケイ素の健康力は生活習慣病の改善に期待

水溶性ケイ素

ケイ素とは

ケイ素(珪素、Si)は地球上で酸素に次いで2番目に多い元素であり、鉱物の主成分として土壌に豊富に含まれています。生物では主に骨格や細胞壁等に二酸化ケイ素(シリカ、SiO2)として利用されています。
人間にも必須の微量元素と考えられていますが、人間は自分ではケイ素を作り出せないため、水溶性のケイ酸(H4SiO4)として野菜等から摂取しています。ケイ酸はシリカが水と結合したものです。

■水溶性ケイ素の製造

ケイ素の製造過程

水溶性ケイ素製造メーカーの一つである株式会社APAコーポレーションでは、水晶石を溶解釜で約2000度で燃焼させ、ガス化したケイ素成分を回収し、特殊加工された水を使って抽出して製造されます。

野菜から摂り入れるケイ酸

鉱物である結晶性のケイ素は吸収も分解もされませんが、肺にその微粒子を吸い込むと蓄積して、「珪肺症」という呼吸障害を引き起こします。鉱山や採石場で運搬や爆破を行う人などに発症リスクがあります。しかし、野菜等から摂り入れるケイ酸は非晶質(アモルファス)なので栄養素として吸収されて体内を巡り、数時間のうちに安全に排泄されることが確認されています(図1)。

結晶化
水晶は二酸化ケイ素(SiO₂)が高純度で結晶化したもの

水溶性ケイ素と健康

もともとケイ素が注目されたのは半導体作成の支持体や吸着剤、断熱や吸音用のグラスウール、有機化学の触媒、シリコーン等、工業分野での素材としてでした。さらに農業では肥料としても使われています。こうした有用性と環境から生物内にまで存在する普遍性などが、水溶性ケイ素の健康増進効果に大きな期待を抱かせ、その健康効果が話題となっています。しかしその効能の多くは医学的な客観性に乏しいものが多かったのも事実です。
そうした状況にあって、愛知医科大学大学院医学研究科 愛知医科大学病院先制・統合医療包括センター福沢嘉孝教授による、水溶性ケイ素がヒトの生活習慣病を改善する効果が確認された臨床的研究が発表されました。ようやく客観的な臨床的研究データによって水溶性ケイ素の本来の健康力が示されたのです。

■水溶性ケイ素の安全性(図1)

血中のケイ素濃度

ケイ素を食物として摂取するとすぐに血中のケイ素濃度が上昇し、120分でピークとなり、その後ゆるやかに減少していきます。飲み始めと360分経過時で量に差がなく、体内に吸収されて不要なものは排出されるという体内動態が明確であることが分かります。
出典:Ravin Jugdaohsingh et al. Am JClin Nutr 2002

栄養書庫発行 : 『Nutrient Library-28 水溶性ケイ素の健康・美容力』より

オンラインショップ
新規会員登録

栄養書庫オンラインショップを
ご利用されたい方は
新規会員登録をお願いします。

新規会員登録

栄養書庫への
お問い合わせ

栄養書庫へのご質問、ご相談、
メディア掲載希望の方は
お気軽にお問い合わせください。

お問い合わせ
トップへ戻る