メロングリソディンの研究開発は、奇跡的な出会いから始まる
老化の原因である体内の活性酸素を大量に取り除くには、抗酸化酵素を増やし、その働きを高めることが重要です。その力を持っている成分がメロングリソディンです。
メロングリソディンの研究開発は、奇跡的な出会いから始まります。
1990年代初頭、医薬品業界は BSE問題※の影響を受け、植物性の抗酸化酵素を必死に探し続けていました。リウマチや関節炎の治療薬として使っていたウシ由来の抗酸化酵素を使えなくなってしまったためです。
農家の悩みから作られた特別なメロン
探索の末に出会ったのが、通常より抗酸化酵素を7~8倍も多く含む特別なメロンでした。なかなか熟さず、2週間経ってもみずみずしさを保ち、老化に強いことが分かっていました。
このメロンは、南フランス・アヴィニョン地方の農家の悩みから作られたものでした。従来のメロンは、収穫してから数日で腐ってしまいます。そこで、もともと栽培していたヴォークルシアン種メロンを自然交配で品種改良し、腐りにくいメロンが作られるようになりました。しかし、この腐りにくいメロンは熟しにくく、食用には適さないという問題がありました。
この特別なメロンを有効利用したい農家と、医薬品の新しい素材を探していた医薬品業界が出会い、奇跡の成分「メロングリソディン」の開発が始まったのです。
※ BSE問題とは、いわゆる狂牛病(牛海綿状脳症)問題。畜産業や外食産業にくわえ、一般生活者を巻き込んだ社会問題となった。狂牛病に感染した牛を摂取することで、ヒトが変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)を引き起こすことがあると知られている。
栄養書庫発行 : 『栄養書庫フォーカス-3 奇跡の成分 メロングリソディン』より