細胞外マトリックス
人間の体は約37兆個の細胞でできていると言われます。その細胞の間にある(細胞と細胞をつなぐ)物質を、細胞外マトリックスと呼びます。細胞外マトリックスは、コラーゲン繊維やヒアルロン酸、プロテオグリカンと水の複合体から成り立ち、皮膚のみずみずしさや軟骨の柔軟性を維持するのにもっとも重要な要素として知られています。
プロテオグリカンコラーゲン複合体
細胞外マトリックスは、レンガとレンガを埋めるセメントのように、細胞と細胞をつなぐ役目をしている物質で、そのもとはプロテオグリカンコラーゲン複合体からできています(図1)。プロテオグリカンコラーゲン複合体は、プロテオグリカンとそのまわりにあるコラーゲンから成り立っています。
細胞外マトリックスであるプロテオグリカンコラーゲン複合体は水の分子を抱いていて、毛糸玉を水に浸したような球形をイメージした生体分子です(図2)。
プロテオグリカンとコラーゲンは離れると弱くなる
ところがプロテオグリカンとコラーゲンを離してしまうと、水を留める力が弱くなります。プロテオグリカン単体も大事ですが、あくまでコラーゲンと一緒に働くことではじめて機能し始めるわけです。水のもとであるプロテオグリカンコラーゲン複合体は、体のさまざまな部分で健康を維持するための役割を果たしています。
栄養書庫発行 : 『Nutrient Library-35 プロテオグリカン非変性Ⅱ型コラーゲン複合体の秘密』より