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マイタケの抽出成分MDフラクションの可能性

マイタケアップ

「舞茸」という名前の由来

マイタケ(学術名Grifola frondosa)はサルノコシカケ科に属する、とても不思議なキノコです。「舞茸」という名前の由来は、その形状があたかも茸が舞っているように見えることからという説や、食べた者があまりの美味しさに踊り出したから、など諸説あります。
現在ではなじみの深い食用キノコの一つですが、マイタケの人工栽培が可能になったのは比較的近年のことで、それまでは決して一般的な食材ではありませんでした。

マイタケは江戸時代から希少なもの

江戸時代、東北のある大名が将軍にマイタケを献上したところ、将軍がたいそう気に入ったため、大名はマイタケを採ってきた村人たちに同じ重さの銀を褒美として与えたそうです。当時のマイタケの希少さを示すエピソードです。

マイタケ抽出成分であるMDフラクションは、生のマイタケにわずか0.02パーセントしか含まれていません。古くから珍重されてきたマイタケだけに、その成分もやはり“希少”なようです。

マイタケ

MDフラクションとは

MDフラクションは、マイタケから取り出したβグルカンという特殊な構造を持った多糖体です。キノコ類に含まれる多糖体には、免疫を活性化させる働きがあることがわかっていますが、実験の結果すでに抗がん薬として認可されているレンチナンやPSKと比べても、マイタケ由来成分のMDフラクションが強い抗腫瘍性を表すことがわかりました。

MDフラクションとマクロファージ

具体的にはがん細胞を持つマウスにMDフラクションを投与したところ、異物を攻撃するマクロファージを活性化させました。活性化マクロファージは食細胞ですからがん細胞を食べ、その情報をヘルパーT細胞に伝える働きを持っています。つまり、MDフラクションによってマクロファージの能力が高まったということは、他の免疫細胞も活性化するということになります。実験の結果、樹状細胞、ナチュラルキラー細胞、T細胞の活性化が認められました。これらの免疫細胞はがん細胞を破壊したり、がん細胞を特定して他の免疫細胞に情報を伝えたりする重要な役割を果たします。さらにはこのような免疫細胞の機能の発現を制御するインターロイキン1やインターロイキン2といったサイトカインの分泌を促進する作用も認められました。MDフラクションのこうした作用の結果、免疫システムが回復し、がん細胞を殺し、腫瘍を縮小する可能性があると考えられています。

栄養書庫発行 : 『Nutrient Library-6 マイタケの健康力 』より

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