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若さの源 性ホルモンを活性化するジオスゲニン

鍛える人

ジオスゲニンとは

ジオスゲニン(Diosgenin)は、植物由来のステロイドサポニン(サポニンという植物由来の化合物でステロイドの構造を持つ成分)で、特にヤマノイモ科(Dioscoreaceae)の植物に多く含まれています。

ステロイドサポニン

ジオスゲニンは、性ホルモン(エストロゲンやテストステロン)や免疫ホルモンの前駆体のさらに前段階にあたる、ステロイドサポニンです。 具体的には、中間体であるDHEA前駆体として機能し、これらのホルモンと類似した構造を持つことが特徴です。
副作用のリスクが少ないため、日本では認可されていないDHEA(ステロイドホルモンの一種)の代替素材としても利用されています。

ヤマイモ

ジオスゲニンの働きで様々な有効性

ジオスゲニンは、加齢によって減少したホルモンの量をサポートする働きや、メラニンの生成を促進する効果があるため、美肌やダイエットといった美容効果に加え、疲労回復や滋養強壮にも役立つ成分としても注目を集め、さらに最近の研究では脳を活性化させる効果が確認されており、アルツハイマー型認知症に対する有効性も期待されています。

村木悦子, 千葉大成: 浦上財団研究報告書 15:75-90
Wu WH, Liu LY, Chung CJ, Jou HJ, Wang TA. Estrogenic effect of yam ingestion in healthy postmenopausal women. J Am Coll Nutr. 2005;24(4):235-43.

性ホルモンを産生

更年期モデルのマウスにジオスゲニンを投与したところ性ホルモンの産生が確認されました。
ヒト対象の臨床試験では、ジオスゲニンを1.4mg含むヤムイモ(ヤマイモ科ヤマイモ属の植物の中でイモ(塊茎)を食用とする種の総称)を閉経後の健康な女性が30日間継続摂取。
結果、性ホルモンの増加が見られ、血中コレステロールの低下にも効果が確認されました。

「ジオスゲニン」がDHEAやエストロゲン(女性ホルモン)の産生を高める

ジオスゲニンが性ホルモンを産生

認知機能の改善

1日あたり8mgのジオスゲニンを健康な成人に12週間飲んでもらい、日本語版神経心理検査(RBANS)を用いて評価を行ったところ、RBANSのトータルスコアに関して改善が見られました。
この結果から、ジオスゲニンにはヒトの認知機能を向上させる効果があることが示されています。

「ジオスゲニン」摂取による12週間後のRBANSスコアの増加量

ジオスゲニン摂取でスコア増加
Chihiro Tohda et al., Nutrients, 9, 1160(2017)Healthy Adults. Nutrients. (2017;9(10). pii: E1160.)

栄養書庫発行 : 『よくわかる健康サイエンス-8 セノリティクス老いなき世界への扉』より

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