
ハーブとして利用できるまで約7年間標高1000メートルの高地でのみ自生
コタラヒムブツはスリランカ原産の、ニシキギ科、サラシア属のツル性植物で正式名称は、kothala himbutu(コタラヒンブツ)といい、学名をSalasia Reticulata Wight(サラシア・レティキュラータ・ワイト)といいます。
スリランカのみに自生するこのツル性の植物は、スリランカでも標高1000メートル以上の高地でしか生息しません。樹皮は青白みを帯びた黄色で若い樹皮は特に滑らかで、枝は二股に分かれながら成長し、大木にからみついていくように成長します。6~12cmの卵形をした葉は向かい合い、4月から5月には白色の花を咲かせます。木の質は硬く、ハーブとして利用可能になるまで成長するのに最低でも約7年間かかります。
〝神の恵み〟と呼ばれ、幻のハーブとして珍重
そのため、スリランカ政府は乱獲防止や自然保護の目的で海外輸出規制を行い、厳重に保護育成してきました。コタラヒムブツは長い間世界のどこにも輸出されなかったことから、「幻のハーブ」と呼ばれているのです。
また、スリランカの公用語とされるシンハラ語では、「神からの恵み」を意味し、数あるスリランカ産のハーブ中でも、特別な存在とされています。

栄養書庫発行 : 『Nutrient Library-12 サラシアレティキュラータ コタラヒムブツの秘密』より