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栄養書庫 NUTRIENT LIBRARY

危機に瀕する目の健康を考える

Naturopathic Doctor

ジェフリー・マイケル・ストロング 米国自然療法博士

ジェフリーマイケルストロング博士

70歳の10人に1人

先進国における主な失明の原因として、緑内障・白内障・黄斑変性症・糖尿病性網膜症の4つの疾患が挙げられます。日本の4大疾患の患者数は約900万人。これほど多くの人が目の重篤な疾患を抱えています。WHO(世界保健機関)によると、顕在化しているだけで世界の視覚障害者数は約 2億8,000万人と報告されています。なかでも緑内障は自覚症状が少なく、70歳代の10人に1人が潜在患者だといわれていますので、実際の患者数はWHOの報告数よりもさらに多いと考えられます。

日本の割合

目の疾患の原因は高齢化社会と生活環境

この急激な視覚障害者数増大の原因のひとつは、日本に代表される高齢化社会の進行です。目の疾患は主に加齢により発症します。高齢者の増加に伴い、目に重篤な疾患を抱える人も増加しているのです。
生活環境も目の疾患の原因となります。紫外線は非常にエネルギーの高い放射線の一種。それがそのまま黄斑部を含む目の奥の組織や網膜組織にあたると、活性酸素を発生させ、炎症を促すのです。この活性酸素が、加齢黄斑変性症や白内障を始めとする多くの目の疾患を引き起こすといわれています。

現代の社会環境での目の健康

また、テレビ・パソコン・ゲーム機・スマートフォン等が発する青色光は、紫外線と同等のレベルで目の奥の組織にダメージを与えてしまいます。夜遅くまで暗い中で強い光のモニターを長時間凝視すると、慢性的な眼精疲労やストレス・睡眠不足を引き起こし、眼球内に血流が行き渡らなくなります。
現代の社会環境を考えれば、ほとんどの人が視覚障害者予備軍だといえるのです。

紫外線・スマホの影響

ジェフリー・マイケル・ストロング

Naturopathic Doctor(米国自然療法博士)

ワシントン大学日本語言語文学卒業後、バスティア大学院自然治療医学部卒業。ワシントン州自然治療医学医師。(医社)カレス・アライアンス・ニッコ・ヘルス・システム研究所客員研究員を経て、ホーファーリサーチ社学術担当ディレクター、2009年から2013年には金沢大学大学院客員准教授を兼任。アメリカ自然治療医学医師協会会員、日本補完代替医療学会幹事、機能性食品ピクノジェノール研究における第一人者。

栄養書庫発行 : 『Nutrient Library-14 ミルトジェノールの秘密』より

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