
アフリカなどで太古から人々の命を支えてきたソルガム
ソルガムは、およそ5000年前のアフリカ大陸を起源とする、イネ科の穀物です。日本ではまだあまり聞き慣れない名前かもしれませんが、世界では古くから人々の命を支えてきた重要な作物です。乾燥や高温に強く、雨の少ない土地や、やせた土壌でもたくましく育つことから、アフリカやインドなどでは主食の一つとして長く利用されてきました。
世界第5位の生産量を誇る主要穀物
その後、ソルガムはアジア、オーストラリア、アメリカへと広がり、現在では小麦、稲、トウモロコシ、大麦に次ぐ、世界第5位の生産量を誇る主要穀物とされています。まさに、世界の食糧事情を陰で支える“知られざるメジャー穀物”なのです。
世界でたべられる第5の穀物
生産量でみる、ソルガムの世界的な存在感。
世界の主要5穀物生産量
2023年・世界合計/FAOSTATをもとに作成(概数)

※稲は籾米(paddy rice)ベース
完全グルテンフリー
近年、ソルガムが再び注目されている理由の一つが、「完全グルテンフリー」であることです。小麦などに含まれるグルテンは、パンや麺に弾力を与える一方で、小麦アレルギーやグルテンに敏感な人にとっては体調不良の原因となることがあります。ソルガムにはこのグルテンが含まれていないため、小麦に代わる穀物として利用しやすく、パン、麺、菓子、シリアルなど、さまざまな食品への応用が進んでいます。
食糧の救世主
古代から人々の食を支え、現代ではアレルギー対応や健康志向の食材としても期待されるソルガム。過酷な環境に強く、世界中で利用されるこの穀物は、これからの食糧問題を考えるうえでも、ますます重要な存在になっていくでしょう。


出典 : FAOSTAT 2023、考古植物学研究などをもとに編集部作成
栄養書庫発行 : 『QUICK SERIES Vol.2 ソルガム 健康にも地球にも優しいスーパーフード』より















