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2024年12月改正大麻等法施行 カンナビノイドを知る

アサ

世界各地で薬として利用されていた

別名「大麻草」と呼ばれるアサは、古くから世界各地で薬として利用されていました。
日本でもアサは長く漢方薬・民間薬として使用され、近代医学が導入された明治以降も医薬品の規格基準書である「日本薬局方」に1940年代まで収載されていましたが、精神作用を有しているために、近年は栽培や利用が法律の規制対象となりました。

エンドカンナビノイドシステムとは

その規制対象であるアサをめぐる状況が大きく変わろうとしています。アサの医療利用を前提とした研究は、1990年代に、人体には大麻草に含まれるカンナビノイドに薬理学的に反応する受容体があり、それらの受容体と結合する内因性カンナビノイドが存在するという発見でした。それまで知られていなかったこの生化学的信号伝達の仕組みは、「エンドカンナビノイドシステム」と呼ばれ、多くの科学者たちの注目するところとなりました。

カンナビジオールイメージ

カンナビノイド欠乏を植物性カンナビノイドで補う

エンドカンナビノイドシステムは、恒常性維持や免疫システムのバランスを維持するなどの働きを担っていると考えられています。その不調が老人退行性疾患や精神疾患につながる、多くの基礎研究データやさまざまな臨床試験が積み重ねられてきました。
さらに内因性カンナビノイドが痛み・食欲・認知・記憶・神経・発達・老化・運動・感情・免疫の調節に深く関わることが解明されてきています。カンナビノイドの欠乏や働きの不調によって疾患が引き起こされるのであれば、外から植物性カンナビノイドを補うことで良い結果が得られるはず。アサに含まれるカンナビノイドの利用は、科学的なエビデンスのもと、広範囲な疾患への有効性が期待されるようになりました。

2024年12月に改正大麻等法施行

2018年には世界アンチドーピング機構(WADA)がカンナビノイドのひとつであるCBDをドーピング薬物の対象外とし、2019年には世界保健機構(WHO)が大麻の有効性と安全性を見直し、カンナビノイドの医療価値を勧める勧告が出されました。
日本では2023年に「大麻から製造された医薬品は禁止、研究も禁止」という1948年制定の大麻取締法が改正され、これまでの部位規制からTHCの残留限度値による成分規制となりました。「改正大麻等法」は、第一段階を2024年12月12日に、第二段階を2025年3月1に施行予定です。

カンナビノイド研究と利用の流れ

カンナビノイドはこれからの超高齢化社会においてカンナビノイドの潜在的な需要が大きいことは疑いの余地もありません。

栄養書庫発行 : 『カンナビノイドマスター入門』より

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