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表皮ブドウ球菌は多いほどいい

美肌女性

皮膚の常在菌の数

皮膚の常在菌は1平方㎝に1000~数百万個にもなり、全身には数十億~数百億個もの常在菌が存在しています。しかし、その種類は環境中の菌が付着した一過性の菌を除けば、基本的に1人 20種類もないと言われています。

常在菌の種類はシンプル

近年、腸内細菌の解析技術が進み、腸内には1人あたり約200種類の常在菌がいることがわかりましたが、これに比べると皮膚の常在菌の種類はとてもシンプルです。
皮膚常在菌には、「表皮ブドウ球菌」、「アクネ菌」、「マラセチア菌」、「黄色ブドウ球菌」などがあります(図1)。

■皮膚常在菌の種類(図1)

腸と同じように皮膚の常在菌にも善玉菌、悪玉菌、日和見菌がいます。季節の変わり目や年齢と共に、肌質が変わったり肌トラブルが起きやすくなるのは、常在菌のバランスが崩れるためとも考えられています。

善玉菌
日和見菌
悪玉菌

善玉菌、悪玉菌、日和見菌の特徴

この中で善玉菌の代表格となるのが表皮ブドウ球菌です。表皮ブドウ球菌は『美肌菌』とも呼ばれ、主に角層の中に潜んで24時間休みなく肌を守っています※。
アクネ菌とマラセチア菌も、通常は表皮ブドウ球菌と同じように肌を守ってくれる大切な菌ですが、異常に増殖するとニキビやフケといったトラブルの原因になることもあるので注意が必要です(図2)。
また環境中の細菌には、こうした皮膚の常在菌に紛れ込んで、トラブルを引き起こす悪玉菌がいます。それが黄色ブドウ球菌やレンサ球菌です。こうした悪玉菌が増えてしまうと、とびひやアトピーなどを引き起こしてしまいます。

■皮膚常在菌はどこにいる?(図2)

皮膚の角層や表皮の上層部に「表皮ブドウ球菌」がいてバリア機能を働いています。毛包の上部には「マラセチア菌」がいて、「アクネ菌」は角層以外に毛包と脂腺に存在します。
仮に真皮にまで異物が侵入してきた際は、血液中の免疫細胞が異物を撃退する免疫機能が働きます。

皮膚常在菌

善玉菌が多いほどよい

腸内細菌の研究では、善玉菌、悪玉菌、日和見菌といった細菌叢のバランスが大切と言われていますが、皮膚の常在菌は、表皮ブドウ球菌を代表とする善玉菌が多ければ多いほどよいということがわかっています。

※ 角層だけでなく、表皮や毛穴の中まで幅広く存在します。

栄養書庫発行 : 『よくわかる健康サイエンス-5 美肌菌きれい研究ブック』より

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