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栄養書庫 NUTRIENT LIBRARY

腸壁バリアを守り腸漏れを防ぐ

腸の炎症

酪酸と腸壁のバリア機能

短鎖脂肪酸の中でも、特に酪酸(らくさん)は腸の健康に直結する大切な分子です。大腸の細胞にとって酪酸は主要なエネルギー源。これが十分にあると腸の細胞が元気に働き腸壁のバリア機能がしっかり保たれます。

リーキーガットが不調に結びつく

腸壁は、体に必要な栄養を吸収しながら、有害物質や病原菌は通さない“関所”のような存在です。このバリアが弱まると、未消化の物質や細菌のかけらが血液中に漏れ出してしまい、体のあちこちで炎症を起こすことがあります。これが「腸漏れ(リーキーガット)」と呼ばれる状態です。腸漏れは、慢性疲労、アレルギー、生活習慣病など、思わぬ不調の背景になると考えられています。

健康な腸壁
腸漏れの状態

タイトジャンクションを強化する酪酸

酪酸はこのタイトジャンクション(細胞同士をつなぐ部分)を強化し、バリアを“ピタッ”と閉じる働きを持っています。つまり、酪酸が十分にあるかどうかが、腸の守りを左右しているのです。

短鎖脂肪酸が増えると腸の健康が強化

さらに、短鎖脂肪酸は腸内を弱酸性に保つことで悪玉菌の増殖を抑え、善玉菌が棲みやすい環境を作ります。腸内フローラのバランスが良くなることで、さらに短鎖脂肪酸が増え、腸の健康が強化される――そんな好循環が回り始めます。

腸の壁を守る酪酸

短鎖脂肪酸は腸の番人

「まず腸を守ること」。これはすべての健康の出発点です。腸が元気であれば、便通もスムーズになり、栄養もしっかり吸収できる。全身の調子は自然と整い、家族の毎日を支えてくれるのです。短鎖脂肪酸、とりわけ酪酸は、まさに腸の番人といえるでしょう。

栄養書庫発行 : 『よくわかる健康サイエンス-13 腸内細菌がみんな元気に!短鎖脂肪酸を育てよう』より

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